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2009年2月20日 (金)

妖精の檻

この世界には「妖精」しかいなかった。

妖精は皆、若い女の姿をしていた。老人も子供もいない。美しい姿で老いることもなく、永遠の時間の中で過ごしていた。

 

この世界がどこに存在するかは俺の知る由もなかった。だが、空に在る二つの太陽が、ここが俺の知る世界の何れでもないことを教えてくれる。
俺がこの世界で目覚めて、最初に見たのが窓の外の二つの太陽だった。夕闇に沈もうとする紅い太陽は、異世界である事を強調するかのように、幻想的な光景を見せつけていた。

この世界で目覚めた俺が「俺」でないと気付くのは、更に時間を要した。
この世界に存在するのは「妖精」だけである。当然、俺もまた「妖精」の姿となっていたのだ。「妖精」すなわち、若い女の姿である。
それは見た目だけではない。女としての全ての器官が備わっていた。俺は女の姿であると知ると同時に「女」としての快感も知ることとなった。
妖精の羽で宙に浮きながら感じる体験には、何とも言えないものがあった。

 

妖精の羽は宙を飛ぶことができる。どのような理屈かは解らないが、羽を広げれば、羽ばたかずとも宙に浮く事ができる。コツさえ覚えれば容易に舞い飛ぶことができる。
しかし、この世界は意外と狭かった。存在している妖精は50人程度。この館を中心に皆集まって暮らしている。
館を離れてしばらくゆくと、高い塀に取り囲まれていた。もちろん羽を広げて飛んでしまえば塀の高さは関係ない。が、塀の上には見えない障壁があった。
それは延々と天まで続いていた。試しに、障壁の上端を探しに昇っていったが、息苦しくなってきて引き返さざるを得なかった。
景色は延々と続くのだが、この障壁の所為で俺達は籠の鳥と同じだった。

その時、ゾクリと悪寒が走った。

誰かに観られている?
そう、美しい鳥を鑑賞するように、妖精を見えない檻に入れどこからか鑑賞している者がいるのどはないのか?その視線は俺の美しい羽とオンナの肉体を嘗めるように観ているのだ。

男だった時には感じたことのない恐怖心に捕らわれた俺は、一目散に館に戻ると、ベッドの中で丸くなって震え続けていた。

 

 

 

 
巨大な手が天空から降りてきた。
俺を押し潰そうとするかのように迫って来る。逃げ場が失われてゆく。俺は壁際に身を寄せ、最期の刻を待った。
二本の指が伸びてきた。背中の羽が摘まれた。
その瞬間、体から一気に力が失われた。抗おうとしても、手足をばたつかせることもできない。
手は俺を摘んだまま、引き上げられていった。
館が遠ざかる、花畑が遠ざかる、森の木々が遠ざかる。
いつしか、俺は壁の上、障壁の境界を越えていた。

空の色が変わった。
上空は空ではなかった。蛍光灯が填められた天井に見えた。
俺を摘んだ手の持ち主が確認できた。手の大きさにふさわしい巨人だった。不精髭を生やした肥満体の男であった。
彼は異世界の生物には見えなかった。その大きささえ度外視すれば、彼は普通の人間の男であった。
元の俺と同じように、普通の服を着ていた。一瞬、元の世界に戻ったかと錯覚する。部屋は男の大きさに見合った広さがあった。その大きさを無視すれば、辺りの調度も見知ったものばかりであった。
そう、俺自身が昆虫であったならば、その昆虫の視点では元の世界はこう見えるであろう。俺は異世界に放り込まれたのではなかった。身長20cm程の「妖精」の体に封じ込められただけなのだ。

男はピンセットで俺の服を剥がし始めた。身動きの取れない俺はされるがままであった。あっと言う間に下着姿にされる。俺の着ていた下着は黒のブラジャーと揃いのショーツだった。
「なかなかセクシーなモノを着ているじゃないか♪」男はにたりと笑って言った。
男は器用にピンセットを操り、俺の胸からブラを外した。男はピンセットの先端で俺の乳首を突ついた。
微妙な力加減に俺の肉体が反応してしまう。むず痒さに身を捩ろうとしても体は何も動かせない。全ての反応が一箇所に集中する。
ジクリ
体の中でそんな音がした。
「ほう、感度は良いようだな。もうアソコはぐっしょりなんだろう?パンツの染みもすごい事になっているぞ♪」それは、男の言っている通りだった。俺の股間は既に愛液でぐっしょりと濡れていた。布地が吸いきれなくなった分が内股を滴り落ちてゆく。
「おっと、勿体ない♪」と男が落ちて行く雫を舐め上げた。「妖精の雫は甘くて美味いぞ!!」
男は再びピンセットを動かすとショーツを剥ぎ取った。脚を広げさせられ、男の舌が太股を舐めまわる。
そして、男は俺の股間に吸い付いた。チュウチュウと俺の胎内から愛液を吸い出してゆく。体中を悪寒が走るが、同時に股間からえもいえぬ快感が広がってゆく。
淫声も上げられずに俺は絶頂に達せられた。

「う~ん。良い娘だ♪」男は彼の吸引プレイにイッた俺の姿を見て、満足げにそう言った。
「ご褒美をあげよう。君達の大好物だよ♪」俺は不思議に思った。妖精はあまり食事を採らない。これまで好物があるなどとは聞いたことがなかった。
「ちょいと待ってな。」
男は俺の行動を制限していた羽から手を離した。逃げようと羽を広げる。上昇しようと、大きく羽を揺らそうとした時、堪らなく良い香りが漂ってきた。
肉体が俺の意思を無視して、その香りの元へと向かおうとしていた。
その先に居たのは、あの男だった。男はソファに座っていた。見苦しいばかりに、ズボンを降ろした股間をさらけ出している。
だが、香りの元はそこだった。男の股間には萎えたペニスがぶら下がっていた。食中花に誘き寄せられる昆虫のように、俺は男の股間に吸い寄せられていった。
妖精の肉体は俺の意思に反して、男のペニスにしがみついていた。その先端から漂ってくる香りに、俺の思考能力がどんどん低下してゆく。
俺はその先端を舐め始めていた。男のペニスが勢いを取り戻してきた。俺は全身を使ってペニスを刺激した。
やがて、香りの源がそこから射出される。
俺は全身でそれを受け止めていた…

 

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