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2009年1月24日 (土)

RPG

 

風が吹いていた…

いや、実際に吹いている訳ではない。そういう視覚効果が設定されているだけである。
ここは仮想空間…ゲームの世界なのだ。僕はキャラクターの一人として、この場所に立っている。
ゲームの内容はありふれたファンタジーRPGだ。魔物を倒して、捕らわれのお姫様を救い出すのだ。

とは言っても、今の僕には武器も金もない。とりあえずは、金を稼ぐ方法を確認しようと街の中に入っていった。
門番の教えに従ってルルージュという居酒屋を訪ねた。「ただいま準備中」の張り紙のあるドアを開けた。「まだ早いよ!」と恰幅の良い女将が現れた。
「金を稼ぐならここで聞けと門番に言われたんです。」と言うと中に入れてくれた。

「手っ取り早く稼ぐには身体を売るのが良い。お前さんは貧相だが、それなりの値段は付くね。代わりの身体はサービスしてやるよ。」「代わりの?」「そうさ、文字通り身体を売ってしまうんだ。売春みたいな生易しいモンじゃない。」
女将は話を続けた。「この世界では与えられた身体によって行為が制限されるんだ。たとえばあたしはこの店の女将だから、この店を離れる事ができない。お前さんのようなオリジナルの身体は、それこそどこにだって行けるんだ。」
「けれど、その為にはお金が…」「そう。新しい身体にはスキルがない。金も稼げなければ戦うこともできない。スキルを得るには長い時間と努力の蓄積が必要なんだ。しかし」
「しかし?」「身体を交換すれば、その身体の持っているスキルを手に入れることができる。一旦手に入れたスキルは身体を交換しても無くなることはないんだ。だから、多くのプレイヤーは身体を交換し、そのスキルで稼いではまた別の身体に変わってスキルを向上させているんだ。」
「へ~」と僕は頷く。「で、どうする?その身体、売らないか?」

1.売る
2.売らない

 

 
1.売る
「じゃあ、こっちにきな。」と店の奥に連れてこられた。女将は「もしもし」と電話を始めていた。
僕はする事もないので、その部屋の中を見ていた。入り口の脇に大きな鏡があり、その前にあるスペース以外は色とりどりの衣装で埋め尽くされていた。これらは店で働く女の子達のものなのだろう。見た目にも女将のサイズではないし、若い娘しか似合わないデザインであった。
「よかったね。すぐに買い手が見つかったよ。」と電話を終えた女将が戻ってきた。
「じゃあ、あんたには新しい身体をあげるからね。」
女将は壁に掌を当てた。隠し扉が開くと、中から肌色の塊を取り出した。
「じゃあ、ちょっと目を瞑っていな。」と女将の手が僕の首筋を摘んだ。
スッと抜きとられた感じがした。次には何かに押し込められるような感覚がする。
「目を開けて良いよ。」ゆっくりと目を開けたが視界がぼやけている。何度か瞬きをしたが改善されない。
「そうだ、これを渡さないとね♪」と女将が手渡してくれたのはメガネだった。「何でわざわざメガネなんだ?仮想世界なんだから、視力を落とす必要なんてないだろ。」
「まあ、それがそのカラダのスキルを活かすアイテムになるんだから我慢するんだね。」「で、この身体のスキルって…」

女将に問いかけると同時にこの身体のスキルに関する情報が、一気に頭の中に展開された。そのいくつかのイメージに僕は顔を赤くしていた。
この身体のスキルを短く言えば、眼鏡のドジッ子ウエイトレス&夜のお相手…
ようやく僕は女の子の身体に移された事を理解した。

「とにかく、何か着ておきなさい。できたら店の手伝いだよ。」とママが言って店に戻っていった。あたしはまっ裸だったのを思いだし、慌ててドレスを身に着けた。

その夜のお相手は貧相な旅の男の子だった。あたしの頭の奥で「自分自身とシてるんだ」て声が聞こえた。何だかいつもより感じてるみたいだった。

(オンナの快感に捕らわれ一生をこの店で過ごす…BAD END)
 

 
2.売らない
「じゃあ、その身体のままスキルを得ようと言うんだね。ちょっと待ってな。」と女将は店の奥から二振りの剣をもってきた。
「獲物を狩ってくれば金に換えてやる。数を重ねれば金もスキルもアップするし、スキルが上がれば上物の獲物にトライできる。」「で、その剣は?」
「鋼の剣と木の剣だ。お前さんは何も持っていないだろ?どちらかを貸してやる。もちろん只では貸せないよ。鋼の剣は命と、木の剣は身体の一部との交換になる。最初だから、三日の内に返せないと交換したモノは失われるからね。」

3.鋼の剣を借りる
4.木の剣を借りる

 

 
3.鋼の剣を借りる
僕は剣を手に女将に聞かされた森に向かった。体力のない僕は鋼の剣の重たさもあって、森に着いた時にはヘトヘトになっていた。
だから、巨木の下で休んでいた時に、獲物であるスライムに取り囲まれた事に、即には気がつかなかった。僕を囲んだスライムの壁が一気に雪崩落ちる。
スライムは取り込んだ餌から体力を奪う。既に体力を使い果たしていた僕は剣を振るう以前にスライムに取り込まれてしまった。
鋼の剣と引き換えに命を女将に預けているので体力を取られるだけ取られても、三日間は死ぬに死ねない。
スライムは餌が死ぬまで離れる事がない。僕は干からび、ペラペラの皮のようになってもスライムに集られ続けた。

気がつくと、僕はスライムと同化してしまっていた。僕の失われた命の代わりにスライムの命を取り込んでしまっていた。
何日かすると、僕=スライムを狩りに男がやってきた。僕は人間の姿になって男と相対した。何故か男は自ら僕に近づき、僕に取り込まれようとする。
そう、僕がなれる人間の姿は決まって美しいオンナの姿だった。僕は遠慮なく取り込んだ男性自身から彼の体力を頂戴する。
男から体力を奪う時、快感が僕の身体を走り抜ける。「あん♪ああ~~ん!!」僕はその度に嬌声を上げるのだった。
(オンナの快感に捕らわれスライムとして一生を過ごす…BAD END)
 

 
4.木の剣を借りる
僕は剣を手に女将に聞かされた森に向かった。体力のない僕は、森に着いた時にはヘトヘトになっていた。
しかし、巨木の下で休んでいた時に、獲物であるスライムに取り囲まれた時、咄嗟に剣を抜き立ち上がる事はできた。
スライムは取り込んだ餌から体力を奪う。しかし、動きは遅く木の剣でも容易に切り裂く事ができるので注意を怠らなければ、簡単に取り込まれるものではない。
ある程度獲物をしとめると、その日のうちに町に戻った。

「ほい、これが報酬だ。」と女将からスライムの数だけ銅貨をもらった。
「スキルもアップしたようだね。次はどうする?」

4.もう一度スライムを狩りに行く
5.次の獲物を教えてもらう
6.手にした銅貨で木の剣を買う

 

 
5.次の獲物を教えてもらう
僕は女将に教えられた場所に向かった。獲物はゴブリンだった。当然のように木の剣では歯が立たない。
木の剣はあっと言う間にへし折られてしまった。
その時頭の中に女将の声が聞こえた。
「お前さんの剣はわたしの貸した剣だったね?」
 
7.はい。借りた剣です
8.いいえ。買っています。

 

 
6.手にした銅貨で木の剣を買う
「お前さんはいくら持っているんだい?一回狩りに行っただけでは足りないよ。」
(三回狩りに出ていれば木の剣を買う)
「次はどうする?」

4.もう一度スライムを狩りに行く
5.次の獲物を教えてもらう

 

 
7.はい。借りた剣です
「木の剣を失ったお前さんは身体の一部を永遠に失う事になる。」
女将の言葉と共に、突然下腹部が痛みだした。うずくまるように倒れた僕は、容易にゴブリン達に捕らえられてしまった。
縄を掛けられ身動きができない状態で奴等の村に担ぎ込まれた。既に陽は落ち、焚き火がたかれている。そのまわりでゴブリン達は宴会を始めていた。酒が入り、陽気にはしゃいでいる。
宴が盛り上がる中、僕は縛られたまま奴等の中に引き出された。ナイフを持った奴が現れ、華麗な捌きを見せると歓声が上がる。そいつが僕の服を肌に傷ひとつ付けずに切り裂いていった。

一瞬の沈黙の後、最大級の歓声が上がった。
僕は顔面蒼白となった。切り裂かれた服の下に現れたのは「女」の肉体だった。
僕が木の剣の代償として取られた肉体の一部とはペニスだった。これが失われた事で僕の身体は急激に女性化してしまったのだろう。
僕は縛られたままゴブリン達に犯された。僕の股間に生じた女の性器が奴等のモノで満たされる。
いつしか、僕は快感に嬌声を上げていた。

(一生をゴブリン達の性処理奴隷として過ごす…BAD END)

 

 
8.いいえ。買っています。
僕は命からがら町に逃げ帰ってきた。
店に辿り着くと女将が待っていた。「どうだい?身体を売った方が楽だと思うがね♪」
(5回以上狩りに出ていなければ身体を売るしかありません)

1.身体を売る
9.剣を買う

 

 
9.剣を買う
「今度の剣は鋼の剣だ。今のお前さんなら充分に使いこなせる筈だ。」
僕は鋼の剣を手にゴブリンに対峙した。僕は難なくゴブリンを打ち倒した。女将は報酬とともにボーナスを与えてくれた。
二階に上がり教えられた部屋に入った。全裸の女の子がそこに待っていた。
女の子は男の快感のポイントを全て知っているかのように、僕をリードしていった。僕が高まりを迎えようとすると、彼女も悦感に打ち震えている。「あん、あん♪」と官能的に喘ぎ、僕の気持ちを更に昂ぶらせる。
「いく、いくぅ。イっちゃうのぉ~~♪」と、女の子は僕の腕の中で果てていた。
「お姫様を悦ばせるスキルも上げておかないとね♪」と翌朝女将にそう言って送り出されたのだった。
 

 
 
月日が経った。
僕はスキルを積み重ね、一人前の狩人…勇者になっていた。武器にも不自由はなくなる程財産も貯まっていた。
久しぶりに、僕は最初の町に訪れていた。
僕はまっすぐにルルージュに向かった。女将はまだ健在だった。
「おや、元気だったかい?ずいぶん羽振りも良くなったじゃないか。」
「いや、まだまだだよ。それより女のコはいるかい?」僕は女将がよこした女のコと二階に上がった。
こちらの方のスキルも随分上達したと思う。女の子は僕の腕の中で何度となく極上の悦感の中に果ててゆくのだった。

(to be continued)

 

いよいよ魔物を倒し、お姫様を救い出す時がきた。
僕は魔法で防御力をアップした鎧に身を包み、同じく魔法で強化した剣と楯を手にして、魔物の城の前に立っていた。
僕だけではない。仲間もいる。魔法使い、剣士、剛人、賢者。それぞれがその分野でのエキスパートだ。
「いくぞ!!」と僕が声を掛けると、魔城の扉がゆっくりと開いていった。

 

僕は魔王の間にたどり着いた。魔物は玉座に座り、その脇の檻にはお姫様が繋がれていた。
「よく来たな。勇者殿♪」魔物の声が広間全体に鳴り響く。
仲間はすでに失われ、僕一人となっていた。
「だが、お前の努力もこれまでだ。」と、魔物は玉座から立ち上がった。
暗黒の「気」が広間の中に渦巻いた。昔の僕であれば、その「気」に触れただけで命を落としていたに違いない。
魔物が一歩前に踏み出す。間合いが解らないので同じだけ後退するしかない。
一歩、また一歩。背中に壁が触れた。「もう、後がないぞ。どうする?勇者殿♪」
僕は魔物に切りかかると見せて、立ち位置を変えた。

「ほう、なかなかやるな…」と魔物の手が印を結んだ。

雷の攻撃を紙一重で躱す。
再度魔物に切りかかる。今度はフェイントではなく、魔物に狙いを定めていた。

「うっ!!」と魔物がうめく。手応えはあった。いくばくかの傷を負わせることはできた筈だ。
「だが勇者殿、それだけでは私は倒せないぞ。」
魔物の腕が投げ縄のように伸びてきた。その手が僕の首筋を摘んだ。

目の前が真っ暗になる。何かがスッと抜きとられた感じがした。そして、今度は何かに押し込められるような感覚がする。
「目を開けてみな。」僕はゆっくりと目を開けた。
声のした方を向く。
鉄格子の向こうに奴がいた。
奴の腕に抱かれていたのは「僕」だった。

 
では、僕は何者?

 
この広間にいたのは、僕と魔物とお姫様だけだった。魔物と「僕」がそこにいれば、単純な引き算の答えになる。

僕が「お姫様」だった。

魔物は「僕」を連れてくると、檻の中に放り込んだ。「手厚く「勇者」さんを看護してやるんだな♪「お姫様」よ。」
そう言って玉座に戻ると、魔物は塑像のように動かなくなった。次の「勇者」が現れるまで、このままでいるのだろう。

僕は膝の上に「僕」の頭を乗せ「僕」の回復を待った。傷口に覚えたての治癒の呪文を送り、滴る汗を拭ってやった。
やがて「うっ」とうめき声をあげて「僕」が目を醒まそうとしていた。「大丈夫ですか?」と声を掛けると、「僕」はパッチリと目を開いた。
「僕」は僕を見ると、両手を目の前にかざした。
「そうか…」と呟き、「僕」は身体を起こした。
立ち上がり、身体を確認する。「君が傷の手当てをしてくれたんだね。」「僕」が僕の前に座り込んだ。
「戸惑っていると思うが、君は捕らわれのお姫様の身体に入れられてしまったんだ。自分ではどうする事もできない。再び勇者が現れ、魔物に敗れるまではその身体のままという事だ。かく言う俺も、君と同じように魔物に敗れた勇者の一人だ。」
彼は動かない魔物を一瞥した。
「君の身体は大分鍛えてあるね。魔物との戦いも見させてもらったよ。この身体なら俺も魔物に勝てるような気がするよ。」
「戦うの?」
「君はそれを望むかい?俺が勝てば、確かに君は解放される。しかし、それはお姫様としてだ。多分、君を連れ帰れば、俺は次の王の座を約束される。すなわち、君の夫となるんだ。」
「僕が?」
「君はお姫様だからね♪俺が王の座を放棄しても、どこかの王子と結婚させられるだろうね。」
僕が結婚?それも女として男と…
彼はひと呼吸置いた。
「しかし、ここで次の勇者が現れるのを待つという選択肢もある。そいつが魔物に敗れれば、お前はそいつの身体を手に入れる事ができる。そう、今の俺みたいにな♪」

 

 
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コメント

TRUE END はもちろんお姫様と勇者の結婚です。
みなさんにはどんな結末がありましたか?

ルルージュを出た後も何度危険があったのですね?
そこらへんも頑張って書いて下さい。

女勇者が現れて・・・ってパターンもありそうで色々想像できてよかったです。

紀子さん、?さん コメントありがとうございます。

>ルルージュを出た後も何度危険が…
まあ、彼が逞しくなって帰ってきたという事で…
冒険譚ですから、危険もムフフもいろいろあった事でしょう

>女勇者が現れて…
鋭いご指摘ですね。
パターンは妄想の数だけあります♪

エンドレスのSWAP
もし魔王が勝ったら、勇者と魔王が入れ替わり?
てのもありですか?
そうなったら、姫を連れ出し、ゲームエンド?

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