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2008年12月23日 (火)

トラップ(後編)

 
振り返ると洞穴は、満々と水を淘えた亡者の池に再び囲まれていた。
俺は震えているナクシを抱えて、大急ぎで馬を走らせていた。ナクシの馬も後に付いていると思われるが、今はそれを気にしている余裕がない。ナクシは発作を堪え苦しんでいた。
馬にも雌雄はある。俺達の駆るのは大抵が牡馬である。ナクシの発作は馬に対しても発動してしまった。
ナクシの発する芳香の所為か、馬も興奮してペニスをたぎらせていた。気を抜けばナクシは馬の下で尻を突き出していただろう。
俺はナクシを俺の馬に抱え上げると、街に向かって拍車を鳴らした。

宿屋を見つけ、言い値で部屋を取った。とにかくナクシはもう限界なのだ。目を血走らせ、オトコに飢えきっている。部屋に入るなり俺のズボンを下ろすと、そのまま床に押し倒された。
ナクシが上に跨り、憤り勃った逸物を一気に呑み込んでいた。前技もなく、ただ動物的に交合する。それは単純な刺激ではあったが、限界まで我慢したお互いの性器は即に達し、達しては次の絶頂を迎える準備を終えていた。
立て続けに5発放って、まだ勢いは衰えていなかった。ナクシも幾分か落ち着きを取り戻していた。俺はナクシの体を愛撫する。「ああん♪」艶めかしいオンナの吐息がナクシの口から漏れる…
「や、止めろ…わ、私は…」部分的に正気を取り戻しては、己の意識がいまだ男性であると主張しようとするが、オンナの肉体が与えられる快感に屈してしまう。
「あん、そこ…イ、良い♪」そう漏らしては俺の逸物を締め付けてくる。「だ、駄目!!イっちゃう~♪」俺は再び熱い塊をナクシの膣に送り込んでいた。

 

「とにかく、服を調達する必要がある。幸いにも既婚女性の多くは素肌を露出させないようにしている。私もお前の妻という名目で宿にいるので不自然はない。手袋をするのは面倒だが、発作の危険は極力避けたいからな。」
と言うナクシを連れ、服屋に向かった。もちろん、店員が女性であることは確かめておいた。
適当に選んで終わりかと思っていたのだが、店員の勧めにナクシも迎合し、様々な服の試着を繰り返していた。はては「どっちが良いと思う?」と俺に判断を求めてきたのだ。
適当に「こっち。」と指差したが「でもねぇ~」ともう一方が気になり、結局そちらを買うことにした。

「仕草とか、随分女らしくなっていないか?」店を出て、歩きながら聞いてみたが、ナクシは考えたきり何も答えなかった。
「私は自分が何者なのか判らなくなってきた。」ナクシがポツリと漏らす。「私は男だ。私は戦士だ。と言っても、この外見からして誰にも信じてはもらえない。それに、この体力では戦士としての働きもままならない。」と腕を捲り、白く細い腕を晒す。
「逆に、私が女だと言えば、万人がそれを認めるだろう。私自身、女として振る舞う方が楽になってきている。」と袖を戻し、俺に品垂れ掛かってきた。「このまま私は女として生きていくしかないのだろう。」
俺は小さくなったナクシの肩を抱いた。「俺はお前とは離れたくない。」ナクシには悪いと思ったが、俺の脳裏にはナクシの淫らな肢体が焼き付いていた。「お前さえ良ければ、このまま旅を続けないか?俺がそばにいれば…その…発作の対処は心得ているしな!」
ナクシが俺の顔を窺う。「そうだな。私だけではあの発作をどうにもする事はできない。だからと言って、お前に迷惑は掛けられない。」
「俺は迷惑だとは思っていないぞ!!」ナクシの瞳が見開かれる。「俺は…俺は、女のお前に惚れてしまったんだ。」
「私はお前の相棒で、男だったんだぞ。気持ち悪くないか?」「お前は嫌なのか?」

「…イヤ、じゃない…」

ナクシは恥ずかしげにそう言った。
「なら、問題ないよな♪」俺はナクシの唇にキスした。「お、おい!!発作が…」「気にしない、気にしない。俺はどこででも相手になってやるよ♪」
「バ、バカ…」

ナクシは俺の首に腕を回し、キスの続きをねだってきた。

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コメント

このトラップ。クナシが完全に女性化したときに、俺とクナシの性別が入れ替わったりして・・・
エンドレスの罠?

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