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2008年12月23日 (火)

親殺しの…

SFのネタでは良くある事だが、タイムマシンを作った時、誰もが考えるのは「親殺しのパラドクス」である。歴史などの大きな流れを変えようと、重要人物を殺しても、歴史の流れは別の人物に同じ役割を果たさせて、何も無かったように補修してしまう。
しかし、身近な問題であれば歴史の流れの補修は効かない。俺はそれを試すべく、父親が母親と出会う前の世界に時間旅行を敢行したのだ。

父親は大学の研究室で俺と同じタイムマシンの研究をしていた。俺がこの研究を始めたのも父親の影響かも知れない。もっとも、俺の父親は俺が幼い頃に失踪しており、その顔も写真でしか見た事がない。
俺は大学に向かうと研究室のドアを叩いた。
「どうぞ。」との声に中に入ると、そこには写真で見た通りの父親の姿があった。「乃州先生?」俺はそう父親に挨拶した。
「あなたは?」「黒木将といいます。」俺は用意しておいた偽名を名乗った。「先生のタイムマシン理論に興味がありまして、少しお話をしたいと思いましてやってきました。」
親子であるが故か、二人はすぐに打ち解けた。更に俺の知識は実証済みのタイムマシンに裏打ちされているため、俺の優位のうちに話を進めることができた。そして、俺達は意気投合し、その夜は父親の宿舎に泊まり込んだ。

俺は父親を「殺す」つもりはない。俺が彼の遺伝子を持たないようにするだけで良いと考えている。先ずは俺の母親と会わせないこと。俺がこうして彼の近くにいれば、排除は簡単だ。
次に考えたのは、彼に女を近づけさせないこと。俺が母親とは別の女性から産まれる可能性を排除するのだ。そのために、俺は彼を男色になるよう誘導していった。屈辱ではあったが、俺は彼に尻を差し出すこともした。
その甲斐あってか、彼は女に見向きすることは無くなっていた。彼の視線の先には常に俺がいた。いつも俺と行動し、夜になると股間を開き、彼の尻に俺のペニスを咥え込んでは悦楽の境地をさまようのだ。

日に日に彼は可愛くなっていった。本来の年齢よりもずっと若く、大学に通う女の子達と見分けがつかなくなっていった。
ある晩、彼が「将、見て♪」と俺にその裸体を晒した。胸には豊かな乳房があった。
股間にはペニスはなく、替わりに女の子の秘裂がくっきりと浮かび上がっていた。
俺の理性はあっという間にふっとんでいた。

気がつくと俺は彼女の膣に幾度となく精液を注ぎ込んでいた。
「うれしい♪」と彼女は言う。そして、俺をギュッと抱き締めた。「もう、男に戻れなくても構わない。あたし、幸せ…」

彼女が女になったのは非合法の性転換薬だった。それは、一時的に男を女に変えるのだが、女の間にSEXして妊娠してしまうと元に戻れないと言う代物だった。
そして、彼女はその一夜の行為でしっかりと妊娠していた。

「どうしたの?」と彼女が首を傾げた。
俺はその姿に見覚えがあった。それは俺の母親そのものだった。つまり、彼女の腹の子は俺自身なのだ。

俺は目の前が真っ暗になった。
大学の研究室に向かう。そこには作りかけのタイムマシンがあった。俺は何も考えずにスイッチを入れていた…
 

 
研究室のドアが叩かれた。
「どうぞ。」と私が声を掛けると、一人の男が入ってきた。
以前、会ったような気がするが、今の私は実験中の事故の所為か、所々に記憶の不確かな箇所がある。
「乃州先生?」男はそう挨拶した。
「あなたは?」と聞くと「黒木将といいます。」
男はそう名乗った。

私は何かとんでもない事が始まる予兆を感じていた…

 

トラップ(後編)

 
振り返ると洞穴は、満々と水を淘えた亡者の池に再び囲まれていた。
俺は震えているナクシを抱えて、大急ぎで馬を走らせていた。ナクシの馬も後に付いていると思われるが、今はそれを気にしている余裕がない。ナクシは発作を堪え苦しんでいた。
馬にも雌雄はある。俺達の駆るのは大抵が牡馬である。ナクシの発作は馬に対しても発動してしまった。
ナクシの発する芳香の所為か、馬も興奮してペニスをたぎらせていた。気を抜けばナクシは馬の下で尻を突き出していただろう。
俺はナクシを俺の馬に抱え上げると、街に向かって拍車を鳴らした。

宿屋を見つけ、言い値で部屋を取った。とにかくナクシはもう限界なのだ。目を血走らせ、オトコに飢えきっている。部屋に入るなり俺のズボンを下ろすと、そのまま床に押し倒された。
ナクシが上に跨り、憤り勃った逸物を一気に呑み込んでいた。前技もなく、ただ動物的に交合する。それは単純な刺激ではあったが、限界まで我慢したお互いの性器は即に達し、達しては次の絶頂を迎える準備を終えていた。
立て続けに5発放って、まだ勢いは衰えていなかった。ナクシも幾分か落ち着きを取り戻していた。俺はナクシの体を愛撫する。「ああん♪」艶めかしいオンナの吐息がナクシの口から漏れる…
「や、止めろ…わ、私は…」部分的に正気を取り戻しては、己の意識がいまだ男性であると主張しようとするが、オンナの肉体が与えられる快感に屈してしまう。
「あん、そこ…イ、良い♪」そう漏らしては俺の逸物を締め付けてくる。「だ、駄目!!イっちゃう~♪」俺は再び熱い塊をナクシの膣に送り込んでいた。

 

「とにかく、服を調達する必要がある。幸いにも既婚女性の多くは素肌を露出させないようにしている。私もお前の妻という名目で宿にいるので不自然はない。手袋をするのは面倒だが、発作の危険は極力避けたいからな。」
と言うナクシを連れ、服屋に向かった。もちろん、店員が女性であることは確かめておいた。
適当に選んで終わりかと思っていたのだが、店員の勧めにナクシも迎合し、様々な服の試着を繰り返していた。はては「どっちが良いと思う?」と俺に判断を求めてきたのだ。
適当に「こっち。」と指差したが「でもねぇ~」ともう一方が気になり、結局そちらを買うことにした。

「仕草とか、随分女らしくなっていないか?」店を出て、歩きながら聞いてみたが、ナクシは考えたきり何も答えなかった。
「私は自分が何者なのか判らなくなってきた。」ナクシがポツリと漏らす。「私は男だ。私は戦士だ。と言っても、この外見からして誰にも信じてはもらえない。それに、この体力では戦士としての働きもままならない。」と腕を捲り、白く細い腕を晒す。
「逆に、私が女だと言えば、万人がそれを認めるだろう。私自身、女として振る舞う方が楽になってきている。」と袖を戻し、俺に品垂れ掛かってきた。「このまま私は女として生きていくしかないのだろう。」
俺は小さくなったナクシの肩を抱いた。「俺はお前とは離れたくない。」ナクシには悪いと思ったが、俺の脳裏にはナクシの淫らな肢体が焼き付いていた。「お前さえ良ければ、このまま旅を続けないか?俺がそばにいれば…その…発作の対処は心得ているしな!」
ナクシが俺の顔を窺う。「そうだな。私だけではあの発作をどうにもする事はできない。だからと言って、お前に迷惑は掛けられない。」
「俺は迷惑だとは思っていないぞ!!」ナクシの瞳が見開かれる。「俺は…俺は、女のお前に惚れてしまったんだ。」
「私はお前の相棒で、男だったんだぞ。気持ち悪くないか?」「お前は嫌なのか?」

「…イヤ、じゃない…」

ナクシは恥ずかしげにそう言った。
「なら、問題ないよな♪」俺はナクシの唇にキスした。「お、おい!!発作が…」「気にしない、気にしない。俺はどこででも相手になってやるよ♪」
「バ、バカ…」

ナクシは俺の首に腕を回し、キスの続きをねだってきた。

トラップ(前編)

 
なかなか前に進めない。
足にまとわりつくのは亡者達の怨念の澱みに他ならない。「大丈夫か?」と振り返った先には遅れがちに付いてくるナクシがいる。女の体力で俺の後に従うには、体力を補う強い意志の力が必要であった。
顔を上げたナクシは、目だけで「問題ない」と答えていた。既に喋るだけの余分な体力は残っていない。俺は足を止めナクシが追いつくのを待った。
「何故止まっている。リズムを乱すと体力を消耗するぞ。」と無言の圧力がのし掛かる。自らの失態を甘んじて受けようとするのがナクシだ。その失態を因として仲間に不利を与えることを最も嫌う。
しかし、今回のトラップでナクシが女になってしまったのは、誰にも責を負わすことはできない。本当に運が悪かったとしか言いようがない。
その洞穴にドラゴンが迷い込むなど誰が想像できるだろうか?第一、このあたりに生息するドラゴンは大型で仔獣でも飛翔可能なくらいに成長したやつであれば、この洞穴には入ることはできない。
このあたりにはいない小型のドラゴンと洞穴の中で鉢合わせする確率はどれくらいあるのだろうか?そして、慌てたドラゴンがトラップを発動させるのを抑止できる者がいたらお目にかかりたい。

不運にもトラップは発動してしまった。巻き込まれたナクシは命には別状はないものの、その姿はか弱い女のものとなっていた。「こんな身体では足手まといになる。俺を置いて行け!」
「そうは行くか!」とナクシの腕を引いた時、もう一つのトラップが発動した。

 
「ああん♪」と艶めかしい吐息がナクシの口を突いた。目元が潤んでいる。「どうやら異性に触れると発情してしまうようだ。」顔は淫淘な表情を浮かべているが、ナクシはいつもの冷静な分析を下した。
「この発作を収めるのに協力してくれないか?即に済む筈だ。」とナクシは服を脱ぎ、全裸になった。
そこにあったのは紛う事なきオンナの裸体だった。既にその股間は淫卑に濡れそぼり、内股には雫がしたたっていた。ナクシは俺の前に跪くとズボンの中から俺の逸物を取り出した。
ナクシの指が絡みついただけで、俺の股間は爆発しそうだった。「これなら良いな。」とナクシは俺に背を向けたかと思うと、上体を倒し、高々と尻を突き上げてきた。
「さあ、突っ込んでくれ。私がイけば火照りも収まる筈だ。」と俺の目の前で女陰をヒクつかせた。
既に俺の逸物は準備が整っていた。ナクシの要求に従い、俺はナクシの「女」を突いた。「あ、ああん!!」ナクシの口からオンナの嬌声が上がる。俺が達するまでには多くの時間はいらなかった。熱い塊がナクシの膣に吐き出されると、ナクシも叫び声を上げた。

 

イッた事でナクシの火照りは収まったが、いつまでもこの洞穴に留まってはいられない。トラップは他にもあるだろうし、いつまたドラゴンが迷い込んでくるとも限らない。
「足手まといになる。私を置いてゆけ。」問答が繰り返されようとした。しかし、成り行きとは言え、交わった女を放りだすような事は俺にはできない。ない知恵を振り絞る。
「お前を残していくのは簡単だが、再び発情の発作がおきたら、どうやって収めるんだ?」「…」ナクシに選択肢はない。「解った。だが、何があっても私に触れないでくれ。」
今回はお宝もゲットできず、まったくの赤字になってしまった。が、ここを離れる事ができなければ、それは俺達の死を意味するばかりでなく、この地で永劫に亡者として洞穴を守り続けることになるのだ。
思った以上に長居してしまったため、洞穴の周りを水濠のように囲む池の水かさが増してきていた。水濠は年に二度干上がり、歩いて洞穴に渡れるようになる。もちろん船を使えば年に二度の機会を待つこともないのだが、洞穴を守る亡者達と戦うには、地に足が付いていた方が良い。
洞穴から去ろうとする俺達を亡者が襲うことはないが、往きに倒した亡者達の屍が俺達の足を掬おうとする。更に、池の水かさが増してきている。
洞穴を出た時はまだ足首を濡らす程度であったが、既に太股を越えようとしていた。池の端まではあと少しである。ナクシの手を引いてやりたい所だが、ここで発作を起こされては大事でたる。俺は先に池の縁に辿り着き、そこをよじ上った。ナクシの体力では最後の難関をクリアできそうになかった。
俺はあたりを見回し、縄にできそうな蔦や草の根を集めてきた。
池の縁に座り、ナクシが辿り着くのを待ちながら縄を編んでいった。一方の端を輪にしてナクシに投げた。ナクシもそれを理解し、頭をくぐらせた。

縁に掛かったナクシの腕を引き上げようとする衝動をグウと押さえ込む。ナクシは自らの力で這い上がってきた。

 

2008年12月14日 (日)

先輩の…

 

先輩がブレゼントしてくれたのは、無地のトレーナーだった。
幾分か大きく丈も結構長めだったが「次の試合にはコレを着てきてくれると嬉しい」
と言われては、着て行かない訳にもいかない。

ユニフォームの上にジャージのズボンと貰ったトレーナーを着て試合場に向かった。
途中で制服姿の女の子達を見かけた。クラスの娘だ。「応援に来たわよ。」と僕を取り囲んだ。
「応援するのは来栖先輩だけだけどね。」先輩がモテるのは良く判っている。「あなたもチャンと応援するのよ。」
ユニフォームは着ていても僕は万年補欠で、チームメイトを応援する事しかできないことは十分承知している。が、彼女等が僕に応援しろと言っているのは来栖先輩個人を指しているのだ。
「そのワンピース、来栖先輩の見立てでしょ?」「可愛いんだから、試合中はジャージを脱いだ方が良いわよ。」
「ち、ちょっと待てよ。確かにコレは先輩に貰ったものだけど、単なるトレーナーだよ。ワ・ワンピースなんかじゃないって!!」とは反論したものの、どこかにトレーナーにしては…と不自然さを感じてはいた。
「何たってあなたは来栖先輩の公認「彼女」なんだから、もっとオシャレしてあげなくちゃ。」「そうそう、お化粧とまでは言わないけど、リップくらいは塗ってあげたら?」
「ぼ、僕は男子です。「彼女」なんてコトはあり得ません!!!!」と、僕は彼女等を置き去りにするように、一気に歩くスピードを上げたのだった。

試合場では先輩が軽いウォーミングアップを始めていた。
僕を認めると手を振ってくれた。ワンセットのアップを終えて僕の所までやってきた。
「それ、着てきてくれたんだ。ありがとう。」と僕の腕を引いて客席に向かう。「今日はココで応援しててくれないかな?」とベンチに近い最前列の席を指した。
「ここからだと先輩方の練習の手伝いに行けませんよ?」と言うと、「そっちは他の部員に任せておけば良い。話はつけてある。」と僕の肩に手を置き、座るように言った。
「それから、できればジャージのズボンは脱いで欲しいな。下にユニフォームを着ているから問題ないだろう?」と僕がジャージを脱ぐのを待っていた。「じゃあ、応援頼むね♪」と僕の荷物とジャージを持って行ってしまった。
まばらだった客席も試合開始時間が近づくと結構埋まってくる。僕の周りは先輩目当ての女の子達で溢れかえっていた。私服もいれば制服の娘もいる。制服はうちの学校のものばかりではなかった。
その最前列に僕はいるのだ。ベンチから先輩が出てくると、女の子達の声が津波のように押し寄せてくる。
「センパ~イ、頑張ってくださ~い!!」負けずに声を張り上げると、先輩が僕に向かって手を振ってくれた。
「「キャー!!」」と、自分に手を振ってくれたと勘違いした女の子達が感激の悲鳴を上げていた。

 
ホイッスルが鳴り試合が始まると、もう周りの娘達の事は気にならなくなっていた。
一生懸命に先輩を応援する。
先輩が点を入れる。
「キャー!!」感激のあまり叫んでいた。

 

あっと言う間に試合は終わっていた。うちの学校の圧倒的な勝利だった。その立役者は勿論、先輩だった。
試合後のミーティングのため、先輩がベンチの奥に消えると、応援席の女の子達は一斉に移動を開始した。試合場の外で先輩を待ち受けるのだ。
しかし、その流れに逆らって僕の方に向かって来る一団があった。クラスの女の子達だった。「ちょっと付き合って頂戴。」と僕の腕を引いて、立ち上がらせる。
連れて来られたのは女子トイレだった。
「くやしいけど、来栖先輩が頑張れたのも、貴女の応援のおかげなのよね。」「来栖先輩の為に、あたし達で出来る事をしたいの。」
「で…でも、何で女子トイレなの?」
「ここなら、貴女も変に騒げないでしょ?」「しばらくは大人しくあたし達の言う事を聞いてね。」
先輩の為…という言葉に、僕は彼女等の言う通りに眼を閉じた…

 
「さあ、出来たわ。」案の定、鏡には化粧をされた僕の顔が写っていた。「じゃあ頑張ってね♪」とトイレの外に追い出された。

「よ、よう。」と、そこにいたのは先輩だった。「勝ったら何かプレゼントがあると聞いてたが、この事だったのか。」
化粧をした顔を見られたのが恥ずかしくて下を向いてしまった。「お化粧して、一段と可愛くなったね。」と言われると更に顔が紅くなる。
「皆の行為を無駄にしちゃいけないな。さっさと裏口から出てしまおう。」と手を引かれる。「こ、こんな格好で外にはでられません!!」と抗議したが
「大丈夫。君は十分可愛い女の子だよ♪」と先輩の笑顔にドキリと胸がトキメいてしまった。

裏口には先輩目当ての女の子達は一人もいなかった。彼女等に今の状況を見られたら、僕が先輩の「彼女」だと誤解されかねない。

「なぁ、腕組んでくれないか?」と先輩がつないでいた手を放した。「良いだろう?今日一日は俺の「彼女」なんだから。」
「な、何を言ってるんですか?僕は男ですよ!」「誰が男だって?ほら、そこの店のガラスに写った姿を見てごらん♪」確かに僕は女の子にしか見えなかった。
「だから、ほら、腕!」と僕に腕を潜らせるように差し出した。
僕にはもう断るという選択肢はなかった。先輩と腕を組んだ僕は、本当に先輩の「彼女」にしか見えなかった。

「じゃあ、デートを続けようか?」と先輩が僕の顔を覗き込むように近づく…
チュッ!!
ほっぺたにキスされた。

「さぁ、行こう♪」

あたしは「はい」と答えて先輩の腕に頬を寄せた。

 

三時間後のわたし

 

わたしの前に現れたのは悪魔なのだろうか?
 

「お前を三時間後のお前に会わせてやる。但し、パラドクスを防ぐ為、一時的にお前の性別を変更する。」

有無を言わさず、わたしは三時間後の世界に飛ばされた。
そこはわたしの部屋だった。ベッドの上で男が寝ている。確かめるまでもなく、その男はわたしだった。わたしが彼の顔を覗き込もうと近づくと、彼は眼を開けた。
「やあ、来たんだね。」とわたしの腕を掴み、ベッドに引き倒した。
「キャン♪」わたしは女の子みたいに叫んでしまった。倒れ込んだわたしを、彼は被っていた毛布を開きその中に包み込んだ。彼は全裸だった。一瞬、彼の股間が見えた。彼の逸物は硬く勃起していた。
彼の腕がわたしを抱き締める。わたしもまた全裸だったので、彼の体温が直に伝わってくる。
伝わってきたのは温もりだけではない。彼の股間のモノがわたしの下腹部に押しつけられているという感覚も伝わってきていた。
「三時間なんだろう?ヤる事は判ってるさ。この三時間で俺が経験した事だからな♪」彼の指がわたしの股間を撫であげた。「もう少し感じさせないと愛液は出てこないか…」と彼の唇がわたしの唇を塞いだ。
男同士でキスをしている…いや、今のわたしは女なのだ。そして、彼は女のわたしを知り尽くしている。舌を絡められ、吸い取られる。わたしの意識がボーッとしてくる。
彼の唇が移動を始める。首筋を往復し耳元に達する。フウと耳に息を掛けられると、わたしは「ああん♪」と喘いでいた。
耳の穴に舌が差し込まれると、むず痒さに身悶える。その時、ジュンと股間を潤すものがあった。
「感じてきたね♪」彼の手がわたしの乳房を揉みしだく。乳首が硬く尖っていた。そこを責められると、わたしの肉体は堰を切ったように感じ始めた。

股間は十分に潤っていた。彼のなすがままに体を預ける。脚が開かれ、股間が彼の前に晒された。「いくよ♪」彼の下半身がわたしの股の間に割り込んでくる。ペニスの先端が股間に触れる。
そして、それはわたしの中に入ってきた。

 

わたしは幾度となく達していた。わたしの膣は彼の精液で満たされている。四つ這いになり後ろから突かれる。また、彼のペニスから精液が発射された。
今度はわたしが上になり、自ら腰を振り彼を高めてゆく。「あん、あん、ああん…」
わたしも嬌声を上げ、女の快感を享受する。

 
時はあっという間に過ぎさってしまった。
気が付くとわたしは独りベッドの上に居た。胸と股間を確かめる。わたしは男に戻っていた。

(?)

部屋の中にわたし以外のヒトの気配がした。気配はゆっくりと近づき、わたしの顔を覗き込もうとした。
「やあ、来たんだね。」とわたしは彼女の腕を掴み、ベッドに引き倒していた。

脳内電話「宴会」

 

今日は宴会だ。
俺は女達にピアス型のワイヤレスホンを付けさせて出社させた。もちろん発信機は携帯電話に接続させている。
まだ仕事中だが、試しに席に座っているひとりの女に脳内電話を掛けてみた。
「あ、はい?」
突然、彼女が声を上げる。それでスイッチが入り、彼女は俺の支配下に置かれるのだ。
俺は彼女を立たせるとトイレに向かわせた。彼女の携帯はバックとともに彼女の席に残させた。ワイヤレスホンの到達範囲を確認するのも目的の一つなのだ。
彼女が部屋の外に出る。開かれたドアが閉じられた途端、一気に感度が低下した。そこから数歩進んだだけで彼女は立ち止まってしまった。
一旦戸口まで戻らせる。ドアを開ければ感度が回復するのは判っているが、それでは他の人に不振を抱かせてしまう。そこで壁に耳を押しつけさせ、少しでも感度を稼ぐことにした。
しばらくは俺の暗示が継続するように、しっかりと指示を刷り込ませた。内容は「トイレに行き、出るものがなくとも出したつもりになって部屋に戻って来る」という単純なものである。
ワイヤレスホンは彼女がトイレにたどり着く前に切断されてしまったが、彼女は俺の指示通りに行動したようだ。

やがて就業時間が終わり、俺は三々五々と宴会場に向かう同僚の流れに紛れていた。
女性陣は一旦更衣室で服を替えて来る。脳内電話で覗きたい所だが、この後の楽しみの為はやる気持ちを必死に押さえ込んだ。
先に宴会場に着いた男性陣は乾杯も待たずにビールを注ぎ始めていた。酔いが廻っては面白みも半減するので適当にごまかしておいた。
やがて女性陣が合流する。服だけではなく、化粧もやり直している娘もいた。幹事の音頭で正式に宴会が始まった。

ルミ子は壁際の目立たない席に座り、女性陣のマシンガン・トークに付き合っていた。何も喋らずにソフトドリンクを手に大人しく座っている。
このままではつまらないので、早速ルミ子に電話を掛けた。「ぁっ!!」と叫んだ声は小さかったが、ワイヤレスホンは彼女の携帯のスイッチを入れた。
「部長達にお酌してきな。」と俺が言うと、ルミ子はスックと立ち上がりビール瓶を手に部長の所に向かった。
「よぉ、ルミ子くん♪」部長は大分出来上がっているようで、厭らしい視線でルミ子の全身を眺めまわした。「ど、どうぞ。」とルミ子は手を震わせながら、部長のコップにビールを注いだ。
「おっとっと…」とわざとらしく部長がルミ子に身体を擦り寄せる。
「動くんじゃないぞ!」と俺が指示する。
身体を崩した部長が、支えようと伸ばした手がルミ子の太股に触れる。ルミ子が厭がっているのが手に取るように判るが、俺はそのまま放置した。
部長のコップからビールが垂れて、ルミ子の脚を濡らす。「すまんすまん♪」と部長はタオルを手にルミ子の脚を拭き始める。「おや、ここも濡れているなぁ。」とスカートの中に手を入れてくる。
ルミ子が拒絶しなので、部長の行為はどんどんエスカレートしてゆく。

「あ、ああん♪」
ルミ子だけではない。俺はこの宴会に参加している全ての女達を支配下に置いているのだ。あちこちで痴態が繰り広げられている。ルミ子の耳にも、同僚の媚声が届いていた。

俺はルミ子の支配力を強めた。
「あん、部長…♪」俺はルミ子になりきって部長を誘惑する。スカートに入ってきた部長の手を抑えるふりをして、更に奥へと誘導する。部長の指がパンストの上からルミ子の女の子に触れようとしていた。
「ダメよ…」と声だけは拒絶する。脚を崩し、弄りやすくしてやる。
「おお、ルミ子君♪」部長は更に身体を密着させ、空いた手でルミ子の胸を揉み始めた。「ぁあん。イイ。そこ…」俺はブラウスのボタンを外し、部長の手をブラの中へと誘導していった。

既に他の女達は男性社員と外に繰り出していった。
家に帰る前に必ず誰かとSEXするように強い暗示を掛けておいたのだ。
宴会場には俺とルミ子と部長だけだった。俺は酔いつぶれたように部屋の隅に転がっているが、俺の実体はルミ子の中でオンナの快感に溺れていた。
「部長♪」
俺はストッキングを降ろし、スカートを捲くって部長の前に尻を突き出していた。部長のペニスが俺を突いている。
「ぁあん♪気持ちイイ…」俺は艶声を上げる。

今宵の宴会はマダマダ続いてゆくのだ…

脳内電話「出張」

 

出張先のホテルで足りない資料がある事が判った。客に出す資料ではないのだが、トークの時の基礎データにしようと思っていたのだ。
事務所に誰か残っていないかと電話をすると、女子社員のミサキが居残っていた。
俺の机から資料を探し出して読み上げてもらった。これさえメモれれば明日の準備は万端だ。が、ここで俺の悪い虫が動き出した。
今、事務所にはミサキしかいない。俺の特殊能力を試すには絶好の機会だ…

「ミサキ君。悪いんだが、書庫から契約書を取ってきてくれないか?」「書庫の中は良くわからないんですけど…」「僕が誘導するから、子機を持っていって書庫から僕の携帯に電話してくれないか?」
と、俺の脳内電話番号を教えた。ここに架かってきた電話を通じて様々な事ができるのだ。

 
「書庫に入りました。」ミサキから電話がきた。俺が目を閉じると、俺の脳内にミサキの見ている映像が展開される。
「左に進むと3Bの書架があるだろう?」俺な目の前を幾本かの書架が過ぎてゆく。
そして3Bと書かれたドアが現れた。
「ありました。」「ドアを開けて左の上から二段目に契約書のファイルがあるだろう?」「はい。」とミサキの手が伸びてゆく。「それの15ページ目から読み上げてくれないか?」「はい…」
俺の影響下にあるミサキは素直に従った。俺はと言うと、契約書の中身などどうでも良かった。契約書の読み上げに集中している間にヤる事があるのだ。

先ずはミサキを床に座らせる。その方が楽だと思わせておく。尻を床に付け、体育座りのようにして背中を後ろの書架にもたれかけさせる。右手を自由にさせ、俺の支配下に置く。
ミサキはまだ読み続けていた。

手を制服のスカートの中に入れる。ミサキの太股に触れる指の感触を楽しむ。ストッキング越しも良いが、やはり直に楽しみたい。
手ん更にスカートの奥に進ませる。ミサキは何も気づいていない。俺はミサキの腰を浮かせ、ショーツと一緒にパンストを下ろした。
ミサキのお尻が直に床に触れている。スカートも巻くってあるので、誰かが入ってきたらお尻が丸だしであることは容易に判ってしまう。
俺はミサキの股を開かせた。ヨガのポーズのようではあるが、お尻丸だしではエロチックこのうえない。鏡を持ってくるべきだったと後悔したが、それはまた別の機会でも良いかな。と納得させる。
一度繋がりができてしまえば、こちらの脳内電話からコールバックのように呼び出す事ができる。だから、今夜はこのままでイかせてやろうと思う。

ミサキの肉体が俺の脳にオンナの快感を伝えてきた。ミサキの股間は彼女の愛液でぐちゅぐちゃになっている。契約書を読み上げる声が途切れがちになり、彼女の喘ぎ声が割り込んでくる。
俺は彼女の指で彼女の蜜壺を攻めたてた。「あ、ああん…甲は乙の…ああ、イクぅ…責任の下…」
彼女には何がどうなっているのか判ってはいない。突然に股間が濡れ、性的な快感に襲われたのだ。彼女は自分の指で慰められているとは思いもよらないじょうたいなのだ。

「ありがとう。契約書はもう良いよ。そのまま、気の済むまでイッちゃいなさい。」
右手の制御を彼女に明け渡す。「はい…」彼女は契約書を手放して、左手をブラウスの中に潜り込ませると、乳首を攻め上げた。股間の方の右手は自分の性感帯は熟知しているようで、一気にエクスタシーの急坂を上り詰めた。
「あ、あ、あ~~ん♪」快感を共有していた俺は、図らずもミサキと一緒に嬌声をあげていた。

 
「書庫での事は忘れるように。」と伝えると「はい。」と素直な返事が返ってくる。
これで彼女は書庫での痴態を思い出すことはない。
だが、電話一本で彼女を自由にする事ができるようになったのだ。
出張から戻ったら何をしてやろう。俺は更なる妄想を夢みながら、ビジネスホテルのベッドに寝転がり、また別の女に電話してみた。

呪いの…

 

「呪いのレオタードって知ってるか?」
学校の帰りにたむろする喫茶店で良悟が言った。正直に「知らない」と言うと良悟はテーブルの上に身を乗り出してきて言った。
「実はコレがそうなんだ。」と紙袋を目の前にかざした。

「呪いって?」
俺が聞くと、「まあ、中を見てみろ。」と紙袋を俺に手渡した。店の中とはいえ、公衆の視線を感じる。袋の口を開けて中を覗き込んだ。
「これが、そのレオタードなのか?」広げて確かめる訳にもいかないが、中には光沢を発する布地で造られたモノがあった。レオタード自体、そんなによく見た事はなかったが、それが魔が魔がしいまのであるようには見えなかった。
「で、これにはどんな呪いが掛かっているんだ?」「知らん。」「断る!!」
聞かれてもいないのに、俺は即答していた。
「なんでだよ。まだ何も頼んでいないぞ。」「お前のやりたい事は容易に想像できる。」まあ、良悟とは長い付き合いだ。「俺の家は両親が留守がちだ。誰にも邪魔されない場所が欲しいんだろ?」
良悟はウンウンと首を縦に振っている。「それに、俺を実験台にするつもりだ。」
「よく解っているじゃないか。」「だから、断ると言っているだろう?」「ありがとう。じゃあ決まりな♪さっそく行こうじゃないか。そう、ここの分は俺が奢ってやるからな。」と良悟は席を立っていた。

 

鍵を開けて家の中に入る。両親揃っての出張なので、あと一週間は俺独りの家だ。
「おじゃましま~す。」と律義に声を上げる良悟。昔から変わらない。「俺の部屋で良いか?」と二階に上げる。
俺が台所からジュースを持ってくる間に、良悟は俺のベッドの上に「呪い」のレオタードを広げていた。
「何で自分で着てみようとは思わないんだ?」「自分で自分を観察する事は非常に難しい。それにどんな突発事態が発生するとも限らない。」
「観察するなら俺にもできるし、突発事態の対応にしても、俺と大差ないんじゃないか?」「それはそうだが、お前は重要なものを見落としている。」「な、何なんだ?」
「それは、」俺はゴクリと息を飲んだ。「それは、お前の方が絵になるからだ。」
「…」

俺は二の句が継げなかった。
結局俺がレオタードを着る事になった。良悟に背を向けて服を脱いでゆく。「下着はどうするんだ?」と聞くと、「おぉそうだ。」と紙袋から何かを取り出した。「下着はコレを着けてくれ。」と渡されたのは、両サイドを紐で縛る女性用のパンツだった。
どうせ拒絶することはできないのだからと、潔くブリーフを脱いだ。紐パンを穿き、レオタードに足を通した。
ズリズリと引き上げて肩紐を掛けた。「できたぞ。」と良悟に向き直った。「俺の目に狂いはない。すごく似合っているぞ。」
「褒めても何も出ないぞ。それより、呪いの方はどうなったんだ?」
「ああ、それはこれからだ。ちょっと良いか?」と擦り寄ってくる。良悟の手が腰のあたりで何かしている。
「ちょっとガニ股になってくれ。」と言われ、足を広げ、腰を下ろした。
スルリと股間を何かが通り抜けていった。

良悟の手にあたしの穿いていた紐パンがあった。
「何するのよ。返してちょうだい!!」あたしが叫ぶと
「これは、お前が穿いていただけで、お前のモノではないのだろ?」
「そ、それはそうだけど…」下着がない事で、レオタードの股間にはあたしの陰部が浮き上がっているに違いない。
「パンツの線がなくなって、すごく綺麗に見えるよ。」「え?」何か意表を突かれてしまった。
綺麗って、あたしの事?ちがうわよね、あたしの着ているレオタードが綺麗に見えるのよね…
「このレオタードだって、お前が着てるから綺麗に見えるんだぜ。」って、あたしが綺麗だって言ってくれてるの?
「そうだ!レオタードの上からで良いから、これを着てみてくれないか?」と渡されたのはマイクロミニのスカートだった。
「こんなに短いの恥ずかしいわ。」当ててみただけであたしは躊躇した。
「じゃあこっちなら良いかい?」と取り出したのは良悟の学校の女子の制服だった。あたしも憧れてたんだけど、そこに入れる程アタマは良くないのよね。
「でも、どうしてレオタードの上からなの?」と聞くと「そ、それはこっちの都合なんだけど…」何か隠しているみたいだけど、大好きな良悟の為なら何だってしちゃうの。あたしってケナゲな女の子でしょ?

良悟の同級生のふりをして街を歩くのは、とっても気分が良かった。良悟がいつも行く喫茶店に入った。前にも来たことがあったような気がしたけど、今日が初めてよね?
「このパフェ可愛い♪」とスプーンを手にしたあたしを、良悟はニヤニヤと見ている。「どうしたの?」と聞くと、「呪いの力って凄いんだなぁと思って。」
何の事を言ってるのか、あたしにはさっぱり解らなかった。「ああ、このクリーム美味しい♪」あたしがスプーンを舐めあげていると「あと3時間で固定されるんだ。」
「ふ~ん。」適当に相槌を打つと「お前はこのままで良いと思うか?」って聞いてきた。「良悟の彼女でいられるなら、それで良いよ。」と答えた。
何故か良悟は頭を抱えていた…

 

「お前、呪いの正体を知っていたんだな?」
そこはラブホテルのベッドの上だった。レオタードを脱いだ事で正気を取り戻した俺は良悟の胸に拳を打ちつけた。
レオタードを脱いだ俺は、もちろん素裸である。だが、その肉体は数時間前までの「俺」ではなかった。股間からは男のシンボルが消え、胸には膨らみが出来ていた。
女になった俺の腕力では、いくら殴っても良悟を痛めつけることはできない。それ以前に、俺の心が良悟を殴るのを阻止しようとしていた。
「まだ」良悟が言った。「まだ、その姿に固定されている訳ではない。レオタードを脱げば次第に元に戻ることになっている。明日の朝にはすっかり元通りになっているよ。」
「でも、何で今、ここで呪いを解いたんだ?」「ここに来たのは、お前が誘ったからだ。女の子の方から誘われて、断れると思うか?」「俺が?!」「呪いの力だよ。お前には正常な判断はできていなかった筈だ。だから、最後の一線で俺は踏み停まれたんだ。」「い、いくら見た目が女の子でも、お前はホイホイ付いて行くのか?」
「それは違う!!その娘がお前だったからだ。俺は…」
良悟の目が見開かれた。
「俺は、女になった可愛いお前に惚れてしまったんだ。」

ドキンッ!!

俺の胸が激しく脈打った。
良悟になら抱かれても良い…
俺は良悟に抱きついていた。

 

「呪いの体操着って知ってるか?」
学校の帰りにたむろする喫茶店で良悟が言った。正直に「知らない」と言うと良悟はテーブルの上に身を乗り出してきて言った。
「実はコレがそうなんだ。」と紙袋を目の前にかざす。

紙袋の中には半袖のシャツとブルマが入っていた。「今時ブルマなの?」「ブルマのどこが悪い?セーラー服、ブルマ、スクール水着は男子学生のロマンだろうが?」と良悟が熱弁を奮う。
「解った、解った。勝手にロマンしててちょうだい♪」とあたしは紙袋を押し返した。

「でもね、あたしに着せたいのなら、呪いの無いのにしてよね♪」
 

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