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2008年11月15日 (土)

友だち思い

 

正輝が女になって一ヶ月が過ぎた。
夏休みに病気になり、男から女に変わってしまったそうだ。
学校は男子校なので、女子の制服がある訳ではない。学生服を着ている正輝は夏休み前とは何も変わって見えないので、そのまま男子生徒として通い続けることにしたらしい。
正輝が女になった事を知っているのは、親友の俺と一部の先生達だけである。他の生徒に気づかれないようにするのが、俺の役割みたいなものだ。
小便をするにも個室を使わなければならないので、正輝の出入りの際にはトイレに他に生徒がいないか見張っていてやる。今日の体育を見学にしたのも「生理」の為なのだが、風邪気味であると口裏を合わせるようにしている。
しかし、正輝が女になったことを隠すのは、だんだん難しくなってきている。上着を脱げば、元々ほっそりしていた体型が、女の曲線を描き始めているのが分かってしまう。下着は女の下着の上に厚手のTシャツとトランクスを着ているが、どうしてもブラジャーの線が浮き出てしまう。
季節は秋から冬へと移り変わってゆくので、しばらくはごまかしていられるが、春になり着るものが少なくなってくれば、そうも言っていられない。
そう、夏になれば体育で水泳もある。いくら何でも裸になれば皆の知る事になるだろう。

「本当にこのままで良いのか?」何度も聞いた事だが、正輝からはいつものように同じ答えが返ってくる。
「オレ、この学校好きだから…通えるうちは通い続けたいんだ。」
正輝の言う「学校」に「俺」が含まれていて、「学校」に占める「俺」の割合がどんどん高くなっていった…などとは、その時の俺には知るよしもなかった。

休日の朝、正輝から電話が掛かってきた。「どうせ暇だろ?オレに付き合ってくれないか?家で待ってるから。」何か奥歯にモノが挟まったような言いようではあったが、俺が暇である事には間違いはない。「判った。これから行くよ。」と返事をし、俺は正輝の家に向かった。
ドアのチャイムを鳴らす。「達也?」と正輝の声がした。カチャリと玄関のドアが開く。
と、そこには正輝はいなかった。可愛い女の子が立っている。「エヘッ♪」と彼女が笑う。「正輝?」
俺はようやく彼女の中に正輝の面影を見いだした。女になったとは理解していたが、スカートを穿いた姿など見たことがなかった。
それに…「化粧してるのか?」正輝の唇がいつもより紅く輝いていた。
「ちょっとね。ママが女の子のたしなみだからって… 変じゃない?」
「別に。」俺は、似合ってる、可愛いよ。と言おうとしたが、口から出たのはたったそれだけだった。

「じゃあ行こ!」と正輝に手を引かれ、外に出た。「あとコレ持ってね♪」とバックが渡された。
「なぁ、どこに行くんだ?」「ヒマなんでしょ、どこでも良いじゃない。」「でもなぁ…」と俺は正輝の後を付いてゆく。

「…動物園。オレと一緒じゃ嫌か?」しばらくして正輝はそう言った。ほんのりと顔を赤らめている様は、初な女の子そのものだった。
「なんか、女の子とデートしているみたいだ。」クジャクの檻の前だった。「オレは最初からそのつもりなんだけどな。」と返ってきた。
「お腹空いたぬ。あっちに芝生があるよ。」と俺を引っ張ってゆく。「バック出して。」と俺が運んできたバックからビニールシートを出して広げた。
「座って♪」言われるがまま、靴を脱いでシートにあぐらをかいた。正輝は正座をして、バックからいろいろ取り出してゆく。
「もしかして、お弁当?」「そうだよ。オレが作ったんだぞ。と言うか、ママに作らされたっていうのかな?」
アルミホイルの中からおにぎりが出てきた。タッパの中には鳥の唐揚げにタコさんウィンナー、別のタッパにはナシが入っていた。
「沢山食べてね♪」と勧められるままに手を出した。「美味しいぞ。」お世辞でなく、そう思った。「ママの特訓の成果だね。」
あっという間に食べ尽くしてしまった。腹が満たされた所為か、日差しの暖かさに眠気を覚える。「ちょっと休憩な。」と俺はシートの上に横になった。
芝の上を流れる風が心地良かった。

 
気が付くと、俺の頭は正輝の太股の上にあった。膝枕というやつだ。女の子の脚は適度に柔らかかった。
「起きたの?」正輝の…女の子の顔が、俺の目の前にあった。口紅に輝く唇が艶めかしい。このまま、抱き締めて、唇に吸い付きたい衝動に駆られる。
正輝は親友だ。病気で女になっただけで、俺と正輝は男同士の熱い友情で結ばれているんだ。と、淫しい妄想から意識を逸らした。
「達也…」愛らしい唇から、か細い声で俺の名前が呼ばれた。
俺は動けなかった。指一本動かせない。視線は正輝の唇に釘付けられていた…

チュッ

音を発てて、軽く触れ合った唇が離れていった。
「オレのファースト・キスだからな!!」と念を押された。もちろん、俺にとっても初めてのキスだった。相手が正輝だと思うと…
いや、否定はしない。正輝とのキスは嫌ではなかった。心地よかった。それは、相手が正輝だからなのだ。

上半身を起こし呆けている俺を余所に、正輝は後片付けを済ましていた。「あっちにサルがいるみたいだよ。」
結局、俺は正輝のベースで動物園を歩き回ることになっていた。
そんなに広い動物園ではないのだが、全てを廻るとかなりの時間をそこで過ごしていた。
もちろん昼寝をはじめ、かなりの休憩時間が間に挟まっていたのは確かである。

動物園を後にして、街に戻っても即には帰ろうとはしなかった。
街中をぶらつき、洒落た喫茶店で珈琲を飲んだりしていると、またたく間に空は夕闇に包まれていった。街はネオンの光に満たされた。
「ねえ、ココに入ろうよ♪」
正輝が誘ったのはラブホテルだった。今日の俺はどうも正常な判断ができなくなっているようだ。正輝の言葉に素直に従ってしまう。
俺の前で正輝が服を脱いでいった。服の上からでも正輝の女らしい身体を解っていたが、女の下着に包まれた肉体を見せられると、正輝が女になった事を改めて思い知らされるのだった。
「この間、生理があったんだ。オレ、正真正銘の女になったんだ。」正輝は背中に手を廻し、ブラのホックを外した。「オレのオンナをあげられるのは、達也、お前しかいない。」
パンティ一枚になった正輝が俺に近づいてくる。
「オレは他の男に抱かれるなんて考えることができない。」正輝は俺の服を脱がし始めた。Tシャツを脱がし、抱きついてくる。素肌に正輝の膨らんだバストが押しつけられた。

正輝の手がトランクスの縁に掛かる。正輝はしゃがむと同時に俺のトランクスを引き降ろした。間近でオンナの裸体を見せつけられて、俺のペニスは俺の意思とは別に憤り勃っていた。
跪いた正輝が俺のペニスを口に咥えた。俺は拒絶する事もできず、正輝のするがままに任せるしかなかった。
やがて、快感に包まれた俺は正輝の口の中に射精していた。「あまり美味しいものじゃないね。」と言いつつも、正輝は吐き出すどころか周りに残っていたものも綺麗に舐め取ってしまった。

一緒に風呂に入り、身体を洗い流すとベッドに向かった。「来て♪」と正輝が誘う。
俺は言われるがまま、正輝の上に折り重なった。

 

季節は春を迎えていた。
「行こう!!」と真新しい制服を身に着けた正輝が声を掛けてきた。
状況に圧される形で、学校側も四月から女子の制服を制定する事にした。
ごく普通のセーラー服であるが、正輝が着ると一段と輝いて見える。正輝もそれを十分に把握しているのか、俺の前でクルリと回ってスカートの裾を膨らませた。
「はいはい、セーラー服が嬉しいのは解ったが、そんな事をしていると遅刻するぞ。」「達也は嬉しくないの?折角お揃いになれたのに…」
そう、学校側がセーラー服を導入したのは、正輝一人の為なのではない。正輝の罹った病気が流行り、生徒の半分以上が女の子になってしまったのだ。
こうなると、学校も「男子校」の看板を降ろさざるを得ない。四月からは正輝も晴れて女生徒として通うことができるようになったのだ。

「急ごう。遅刻しちゃうよ。」と正輝が手を引く。
「待ってよ。俺はまだスカートに慣れていないんだから。」

俺も一月程前に正輝と同じ病気で女になってしまったのだ。俺もまた四月から女生徒として学校に通う。

俺達が走り込んだ始業間近の校門は、セーラー服の女の子達で溢れかえっていた。

 

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コメント

達也は、親友>恋人>親友ですか?
でも、こうなって達也は、安心してたりして^^

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