« 密航者 | トップページ | 淫変化 »

2008年10月18日 (土)

あたしのトビラ

 
そのトビラを開けると、ボクはアタシに変わる。

 
=== * ===
 

ベルが鳴っていた。ボクは全力で階段を駆け上った勢いのまま、発車寸前の電車に飛び乗った。
次の瞬間、猛烈な違和感に襲われる。乗客の視線が一斉に降り注いでいた。
そこは「女性専用車両」だった。学蘭の男子生徒が居てはいけない空間だった…

プシューとトビラが閉まった。

なぜか、乗客の視線がボクから離れていった。
電車がトンネルに入った。窓ガラスが鏡のように車内を映す。そこにボクの姿はなかった。ボクの居るべき所には、セーラー服の可愛い女の子が立っているだけだった。

 
=== * ===
 

う~~!!
が、我慢できない。もう限界だ。ボクはグルグル鳴り喚く腹を抱えながら、トイレに駆け込んだ。
ドアを閉め、ズボンを降ろして便座に座った。

ふう…
出すモノを出しきってしまうと一息ついた。一過性の下痢はなんとか収まった。
が、その時猛烈な違和感がボクを襲った。

壁の色がビンクという事は、ここは女子トイレなのではないか?

 
ボクは急いで尻の始末をして立ち上がった。
パンツを上げようとして、その手が止まった。ボクはこんなパステルカラーのパンツなど持っていない。ましてや、これは女のパンティーではないか?
股間を覗き込んだボクの目には、白い肌と艶めかしい亀裂が写っていた。

 
=== * ===
 

「いらっしゃいませ♪」
ファミレスのドアを開けると愛らしいユニフォームを着た女の子達に迎え入れられた。奥の席に案内され、メニューが広げられる。
「本日のオススメはきのこのパスタです。」ボクはそれにすると言って席を立った。
手を洗おうとトイレに向かった。店の裏の通路を進む。
「ここかな?」とトビラを開けた途端、誤りに気づいた。ロッカーが並んだ小部屋は更衣室に違いない。

出ようとして振り返ると、そこに女の子が立っていた。

 
パタリとトビラが閉まる。女の子は呪縛から解き放たれたかのように目をしばたくと、「あなた、今日から入ったバイトよね?そんな所に立ってないで、さっさと着替えちゃいましょう♪」

「いらっしゃいませ♪」ボクはトレイを胸に抱いて、入ってきたお客様に声を掛けた。

 
=== * ===
 

「この間借りた本、返したいからウチに寄ってかない?」
ボクは久しぶりに女の子の家に上がった。「今日はパパとママは出かけていて、帰って来ないんだ。良かったら泊まっていかない?」
って、何を考えているんだ?! いくら幼稚園の頃からの幼なじみだって、ソレはヤバいんじゃないかい?
「昔みたいに、一つの布団で一緒に寝よう♪」と言って、彼女はさっさとパジャマに着替えてしまっていた。
「こっちがあたしの部屋よ。」

トビラの前でボクはごくりと唾を飲み込んだ。(良いのかよ。本当に?ソノ気になってしまうやろっ!!)というボクの心の叫びは彼女に聞こえようもなく、ボクは彼女の部屋に押し込まれた。

久しぶりに女の子の部屋に足を踏み入れた。以前に来たのはいつだったろうか?
その時のボクは…

カチャリとトビラが閉まった。
「昔と変わらないね♪」彼女がにっこりと微笑む。「あとで一緒にお風呂入ろう。」

…あの時のボクはスカートを穿いていた?
ボクは「今」の姿を確認した。パジャマの彼女に合わせるかのように、ボクはスケスケのネグリジェを着ていた。その下にはブラに包まれた大きな肉塊が見てとれる。下半身はパンツではなく、女のパンティを穿いていた。
「その胸、あたしより大きくない?あとでじっくりと確かめさせてね。」
ボクは膨らんだ胸に手を当てた。それが自分のものである事を実感していた。

« 密航者 | トップページ | 淫変化 »

コメント

会社の帰りの「あしたのトビラ」というキーワードに遭遇し、一気に書いてしまいました。

扉をあけるとそこは・・・って、お話はありますけど。
扉が、異性への入り口なんて、ファンタジーですね、メルヘンですね。
彼と一緒に、女の子がその扉をくぐったら・・・面白いですね。^^

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: あたしのトビラ:

« 密航者 | トップページ | 淫変化 »

無料ブログはココログ