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2008年10月23日 (木)

淫変化

久々にツボにはまりました。

廣済堂文庫「艶袋」収録
作者は北山悦史 ISBN978-4-331-61350-4 本体619円+税
  
妻のオナニーを真似てみたら案外に感じてしまった主人公が、妻の手でオンナに変えられ、最後にはレズとして生きる決心をするという話です。

 

彼女は最初から彼をオンナにするつもりで接していたのでは?と思ってしまいます。既にクローゼットには彼のためのワンピースやスカート・ブラウスが揃えられており、今度の日曜にはそれを着せてショッピングに出かけようと画策しているのではないでしょうか?

もちろん、明日の彼はスーツの下にランジェリーをまとわされるのでしょう。外見はまだ男のままなので、小便をするにも個室を使うことになります。終わったらちゃんとお尻を拭くように念を押されていることでしょう。

そして、ほぼ一月後に訪れる生理…彼の初潮に彼女は赤飯を炊いて祝ってあげます。「これで貴女も一人前のオンナになったのよね。」とか言って××を始めるのでしょう。

 
ある日、彼女が言います。「まだ、子供が欲しいと思ってる?」それは彼にとっての唯一の気掛かりでした。「あたしは産みたくないけど、貴女が産むというのなら協力してあげても良いわよ。」
彼女の股間には立派な男根が現れ、彼を貫きます。彼は初めて受け入れる本物の男性自身に、これまで以上にヨがり、乱れるのでした。
最初の交わりだけで彼は妊娠して…

 
などと、妄想が膨らんでおります。

2008年10月18日 (土)

あたしのトビラ

 
そのトビラを開けると、ボクはアタシに変わる。

 
=== * ===
 

ベルが鳴っていた。ボクは全力で階段を駆け上った勢いのまま、発車寸前の電車に飛び乗った。
次の瞬間、猛烈な違和感に襲われる。乗客の視線が一斉に降り注いでいた。
そこは「女性専用車両」だった。学蘭の男子生徒が居てはいけない空間だった…

プシューとトビラが閉まった。

なぜか、乗客の視線がボクから離れていった。
電車がトンネルに入った。窓ガラスが鏡のように車内を映す。そこにボクの姿はなかった。ボクの居るべき所には、セーラー服の可愛い女の子が立っているだけだった。

 
=== * ===
 

う~~!!
が、我慢できない。もう限界だ。ボクはグルグル鳴り喚く腹を抱えながら、トイレに駆け込んだ。
ドアを閉め、ズボンを降ろして便座に座った。

ふう…
出すモノを出しきってしまうと一息ついた。一過性の下痢はなんとか収まった。
が、その時猛烈な違和感がボクを襲った。

壁の色がビンクという事は、ここは女子トイレなのではないか?

 
ボクは急いで尻の始末をして立ち上がった。
パンツを上げようとして、その手が止まった。ボクはこんなパステルカラーのパンツなど持っていない。ましてや、これは女のパンティーではないか?
股間を覗き込んだボクの目には、白い肌と艶めかしい亀裂が写っていた。

 
=== * ===
 

「いらっしゃいませ♪」
ファミレスのドアを開けると愛らしいユニフォームを着た女の子達に迎え入れられた。奥の席に案内され、メニューが広げられる。
「本日のオススメはきのこのパスタです。」ボクはそれにすると言って席を立った。
手を洗おうとトイレに向かった。店の裏の通路を進む。
「ここかな?」とトビラを開けた途端、誤りに気づいた。ロッカーが並んだ小部屋は更衣室に違いない。

出ようとして振り返ると、そこに女の子が立っていた。

 
パタリとトビラが閉まる。女の子は呪縛から解き放たれたかのように目をしばたくと、「あなた、今日から入ったバイトよね?そんな所に立ってないで、さっさと着替えちゃいましょう♪」

「いらっしゃいませ♪」ボクはトレイを胸に抱いて、入ってきたお客様に声を掛けた。

 
=== * ===
 

「この間借りた本、返したいからウチに寄ってかない?」
ボクは久しぶりに女の子の家に上がった。「今日はパパとママは出かけていて、帰って来ないんだ。良かったら泊まっていかない?」
って、何を考えているんだ?! いくら幼稚園の頃からの幼なじみだって、ソレはヤバいんじゃないかい?
「昔みたいに、一つの布団で一緒に寝よう♪」と言って、彼女はさっさとパジャマに着替えてしまっていた。
「こっちがあたしの部屋よ。」

トビラの前でボクはごくりと唾を飲み込んだ。(良いのかよ。本当に?ソノ気になってしまうやろっ!!)というボクの心の叫びは彼女に聞こえようもなく、ボクは彼女の部屋に押し込まれた。

久しぶりに女の子の部屋に足を踏み入れた。以前に来たのはいつだったろうか?
その時のボクは…

カチャリとトビラが閉まった。
「昔と変わらないね♪」彼女がにっこりと微笑む。「あとで一緒にお風呂入ろう。」

…あの時のボクはスカートを穿いていた?
ボクは「今」の姿を確認した。パジャマの彼女に合わせるかのように、ボクはスケスケのネグリジェを着ていた。その下にはブラに包まれた大きな肉塊が見てとれる。下半身はパンツではなく、女のパンティを穿いていた。
「その胸、あたしより大きくない?あとでじっくりと確かめさせてね。」
ボクは膨らんだ胸に手を当てた。それが自分のものである事を実感していた。

2008年10月 4日 (土)

密航者

 

宇宙は暗く
…そして、広い。

俺はキャノピの先に広がる空間を、ただ無気力に眺めていた。
宇宙艇はエンジンを切り、自由落下を続けていた。スピード自慢の愛艇も、燃料がなければどうにもならない。崩壊する恒星系からフルパワーで逃げ切った代償と考えれば、安いものだと納得せざるをえない。
残りの予備燃料の使い道に悩む前に、俺はただ、ぼーっと宇宙を見ることにしたのだった。

 
カサコソと何かが動く気配がした。
この艇は多少ではあるが、人や物を運ぶための空間を擁している。が、基本的に俺が独りで乗り廻すことにしているので、俺の許可なく何者かが艇に入り込むことはできない。
ネズミの一匹たりとも…

俺は艇内モニタを起動させた。艇の隅々までカメラが写し出す。
キャビン異常なし、バス・トイレ異常なし、機関室異常なし、エアロック異常なし…
次々と異常なしの報告が上がる…コクピット…
密航者発見!!

俺が振り向くと、ドアの影に蹲っていた少年がモソモソと立ち上がった。「いつからソコにいた?」俺が声を掛けると、少年の姿は掻き消すように消えてしまった。
テレポート…超能力者だったのか。

宇宙は広い。いくつかの惑星では、独自の進化を遂げた人類が生息している。その中には超能力…テレパシーやテレポート能力…を獲得した種族もあった。
超能力者であれば、この宇宙艇への密航も不可能ではない。逆に何故、少年は見つかる危険を侵してまでコクピットに現れたのだろうか?
いや、答えは簡単である。
俺は燃料の節約のため、エンジンを止めた際にコクピットの主要機器以外の機器を停止していた。もちろん、各部屋の空調も停止していた。空気が無くなる訳ではないが、その中で人が呼吸をしていれば次第に濁ってくるのは避けられない。
心優しい俺は空調を回復させてやると、ナビに指示した条件の変更に着手した。

俺がナビに指示していたのは、現在位置の特定と最寄りの燃料補給可能なステーションへのルートである。もちろん最低限の燃料消費が大前提にある。
現在位置の特定は、ここが辺境宙域のため公的位置信号(ビーコン)が届かない。従って、昔ながらの恒星を特定しての測量方式で求めるしかなかった。
時間を掛けて位置を割出した後にルートの検索がある。これも辺境のため宙航図には抜けが多い。これもまた測量で補完するのだが、前提条件の乗員数を2に変更し、燃料消費のリスクを負っても最短で到着できるルートを選択するように指示を出した。

一通りの入力を終えると、俺はシートから立ち上がりキャビンに向かった。ロッカーの奥から普段は使わない機材を取り出し、テーブルに並べた。
ひと仕事を終えると、艇内スピーカで呼びかけた。
「メシを食わしてやるから出て来いよ。」

 

少年はラキと言った。食事の前に風呂に放り込みシャワーを浴びさせた。服は洗濯に廻し、出てきたラキにはバスローブを羽織らせた。
テーブルの上に食事が並ぶ。ラキを向かい側に座らせた。「まずは食え。すぐに放り出すことはしないから。」
ラキはフォークを手にすると片端から俺の料理に手を出していった。俺もまた、久しぶりに一人でない食事に美味しさを噛みしめていた。

ラキをベッドに寝かす。食器を片付け、ロッカーの奥に戻そうとした時、そこに忘れかけてていたモノが目に止まった。
ミドリ…一時期、俺と行動を共にしていた女…の残していったものだ。彼女の服や使いかけの化粧品が一纏めにしてそこに置いてあった。何故か捨てる機会を逸していたのだ。
ラキの服がボロボロであったのを思い出した。下着やスカートは無理だが、船内服は着れるだろう。サイズを確認し、畳み直してラキの枕元に置いてやった。

その夜、俺は久しぶりにミドリの夢を見た。

 

ナビは最寄りのステーションまで一週間と回答してきた。データをオートパイロットに転送すると、後は何もする事がなくなる。
いつもであれば、コクピットでボーッと星を眺めているのだが、同乗者がいてはそうも言っていられない。(ミドリと組んでいた時は、男と女…それなりにヤる事はあった)
ドアがノックされ、ラキが入ってきた。「オハヨウ。」の声に振り返ると、ミドリの船内服を着たラキが立っていた。
一瞬、ミドリが帰ってきたかと錯覚する。彼女…いや、彼はミドリではない。しかも「男」だ。抱き締めたい衝動を無理矢理押さえ込む。
「一週間もすればステーションに辿り着けそうだよ。」そう言うと、ラキは喜ぶと思いきや顔面に悲しみをたたえていた。「どうした?」と聞くと、ラキは何も言わずキャビンに戻っていった。
ラキの後を追うようにキャビンに向かう。ドアを開けるとラキは鏡に向かっていた。彼の前にはミドリの残していった化粧品が並べられていた。
「降ろさないで。何でもするから…」ラキが俺の胸に飛び込んでくる。彼の胸はミドリの服に合わせるように膨らんでいた。「抱いて…」俺は意思の力を振り絞り、ラキの肉体を離した。
「君はミドリではない。この艇は俺のものだ。どのような理由があろうとも、ステーションに着いたら降りてもらう。」俺はすがり付こうとするラキを振り切り、キャビンを後にした。

気不味い時間が流れていった。「食事、作ったよ。」とラキが呼びに来て俺はキャビンに戻った。ラキはミドリの服を着ていた。胸元が大きく開いたワンピースだった。ラキの胸にあるバストは本物のようだった。
終始無言のまま食事が終わった。ラキはエプロンを着けて食器を片付けた。「先に寝てます。」と俺の目の前で服を脱ぎ始めた。ラキは下着も女物を着けていた。ブラを外し、ショーツ一枚になる。昨夜見かけた男のシンボルはその布の下にはなさそうだった。
ラキがベッドに潜ると、俺は酒のボトルを取り出した。薄めずに原液のまま喉を潜らす。熱い塊が胃の中に落ちてゆく。「どうすれば良いんだよ!!」
つぶやきを残し、俺はソファに倒れていた。

夢の中だった。
全裸のミドリが俺の上にのし掛かっている。俺は指一本動かすこともできず、ミドリのするが侭に任せていた。ミドリの唇が俺の口を塞ぐ。官能的な舌が俺の口の中を攻めたてる。俺の股間が勃起していた。
ミドリの唇が俺の口を離れた。カタツムリが葉の上を這うように、彼女の舌が俺の胸の上を這い進む。臍を通り越し、腹の上を更に下へと向かっていった。
ミドリは俺の股間で丸くなっていた。その口に俺の逸物が含まれる。程なく俺は精を吐き出し、夢が終わる。

同じような夢がくりかえされる。そして、その内容は日々エスカレートしていった。
朝になりラキが目の前に現れると、夢に引きずられ彼を押し倒そうになる。何とか意思の力で押さえ込むが、日に日にそれも困難となってくる。間違いが起きないように、食事の時以外はコクピットに篭もりラキと顔を合わせないようにしていた。

五日目の晩、ラキが言った。「ボクではミドリさんの代わりにはなれないの?」
俺は彼が超能力者であることに思い至った。「あの夢はお前が見せていたのか?」「ボ、ボクは貴方に必要なヒトになりたいんだ。このままボクをここに置いて欲しいんだ。」
「それでミドリの格好を?」俺はラキを見た。確かに着ている服や化粧の所為ばかりではない。ラキの姿は限りなくミドリのものに近づいていた。「そうまで言うなら抱いてやっても良い。だが、お前を降ろさない理由にはなれないな。現に、ミドリも俺が降ろしたのだから。」
その夜、俺はラキを抱いた。

 

俺は夢を見ていた。
カチャリとドアが開く。振り返るとそこに「俺」がいた。
「解ったよ。」「俺」が言う。「ボク自身がこの艇に必要不可欠なヒトになれば良いんだね。」
彼は多分ラキなのだろう。コツコツと床を鳴らしてベッドに寝ている俺に近づいてきた。
「ボクが貴方になれば、ボクは降ろされることはない。もちろん、ボクは貴方を降ろしたりはしませんよ。」ラキはニヤリと笑った。

「あん、ああ~ん♪」女の艶声がキャビンを埋め尽くしていた。
昨夜はラキが俺の腕の中であげていた。今は俺自身がラキに貫かれ嬌声をあげていた。
まる一日、女になった俺の肉体を攻めたてられ、俺の脳には女の喜びが幾重にも刻み込まれていった。いつしか、俺は自ら快楽を求めるようにラキに抱き付いていった。
ここ数日、夢の中で繰り広げられた事が忠実に再現される。立場は入れ替わり、ミドリとなった俺が「俺」自身=ラキに奉仕していた。俺は自らの股間にラキの逸物を咥え、快感に悶えるのだった。

 

「アパッチ・ステーション。これより燃料補給のため入港します。」入港シーケンスが手順通り進められてゆく。
艇が所定の位置に固定されると、俺はシートに座ったラキの頭を撫でてやる。「よくやった。十分だよ。」
ラキは俺の代わりに入港操作を行ったのだ。今の俺はミドリの船内服を着ている。シートの背にバストを乗せ、ラキの後ろから各機器のチェックをした。
ラキが不安げな顔で俺を振り仰いだ。「降ろさないでくれるよね?」
俺はニッコリて笑ってやる。「今じゃラキがいないと艇が動かせないからね♪」
生体認証で「俺」でなければこの艇は動かせないし、ラキだけでは艇を動かす知識と経験がない。
しかし、それ以上に俺はラキと離れられなくなっていた。
ラキの顔に笑顔が戻る。キュンと俺の胸が締めつけられる。身体の芯が…俺のオンナが熱くなる…
俺は背もたれから身を乗り出すように、ラキの唇に接吻した。

「これからも、ずっと一緒だよ♪」

 

熱…

 

俺の肉体の変化に最初に気づいたのは、子供の頃からの腐れ縁の加奈子だった。
「亮ちゃん、その胸ちょっとおかしくない?」
汗に濡れたパジャマを剥ぎ取られ、肌けた胸で乳首が異様に膨らんでいた。

 
熱を出して寝込んでいた俺を見舞いに来た加奈子が最初にとった行動が、部屋の換気と濡れたパジャマを剥ぎ取る事だった。勿論、パジャマを剥ぎ取ったのは、それを洗濯しようとしただけで、俺が裸になったのは、その副次的な効果でしかなかった。
肉体の異常は乳首の変化だけではなかった。全体に胸が厚くなっている。思春期に入ったばかりの女の子のような膨らみとなっていた。「ねえ、下はどう?」加奈子も俺と同じ病気を想像していたようだ。
俺はパンツの中に手を入れた。

無くなってはいなかったが、幾分か小振りになっている気がした。「な、何ともないよ。」俺は努めて平静を装ってそう答えた。「熱で体が変調しているだけのようね。」加奈子は替えのパジャマを渡してきた。「下も洗濯するからね。風呂場に干しておくから、適当に着替えるのよ。」
俺は着替えると、布団の中に潜っていった。

「女の子になる病気」…最近、しばしばニュースに登場している原因不明の奇病だ。
伝染性はなく、死ぬこともないので興味本位に取り上げられた記事は、他人事としてしか見聞きしていなかった。罹るのは若い男性のみ。高熱を発して数日寝込むが、その後は何事もなかったように元気になる。ただ、彼の肉体は女の子になってしまっている。男の時の面影は残しているものの、その体は完全に女性のものとなっている。
記事には、男と結婚して子供まで産んだ人もいると書かれていた。
「俺…、女の子になっちゃうのかな?」洗濯を終えて加奈子が出ていったあと、そっと呟いた俺の声は自分の声ではないような、かすれた、少し高めの声に聞こえた。

パンツの中に手を入れ、おちんちんを掴んでみた。俺はまだ男だよな。と言い聞かせながら弄ぶ。グラビアアイドルの脳殺ポーズを思い浮かべる。いつもなら即に硬くなる筈が、一向に変化が見られない。
ならばと、俺はAVをモニタに映し出した。全裸の女が男の前に跪いている。女の口の中を男のペニスが出入りしている。
あぁ…
ドクリと心臓が鳴った。掌の中でペニスが反応した。俺はペニスを刺激しながらモニタを見続けた。俺の視線はいつもと違い、男のペニスの方に釘付けになっていた。
太いペニスが女の口を離れる。俺はごくりと唾を飲み込んでいた。グロテスクなペニスが俺の目の前にあった。このペニスを咥えさせて欲しいと思った。下半身が熱くなる。ヌルリと太股の内側が濡れていた。

女が仰向けに倒される。脚が抱えられ、男のペニスが女の股間に突き立てられた。「ああん、あん、あん…」女が男の動きに合わせて喘ぎ声を上げた。
男の動きに合わせて、俺もペニスを刺激する。快感が伝わって来る。快感に声が漏れる。「ああん、あん、あん…」何故か、俺の声はAVの女の声とシンクロしていた。
女の喘ぎなのか俺の声なのか判らなくなっていた。「あん♪ソコ…イイ…」俺は掌でペニスを押さえ付け、その奥にあった隙間に指を割り込ませていた。「ああん♪モット激しく…」俺は更に奥へと指を突き入れた。俺の腹の中で指が動いている。快感が溢れだす。
「あん、あん、あん…」喘いでいたのは俺だった。俺の股間は俺自身が撒き散らした愛液でぐしょぐしょになっていた。俺はAVの女になりきっていた。男のペニスに突かれ、悶えているのは俺自身だった。俺の頭はオンナの快感に塗り潰されていった。
「あ、あ、あっ…」絶頂がすぐそこまで来ていた。「い、イクゥ♪」限界を超える。
「あぁ、あ~~~ん!!」俺は嬌声を発していた。

 

熱は退いていた。汗と汗以外のもので濡れたパジャマを脱ぎ捨てた。既に、俺の股間からペニスは消えていた。胸の膨らみは隠すことができない程に成長していた。俺の肉体は、完全に女のものになってしまっていた。
着替えようと箪笥の引き出しを開けたとき、ふと加奈子が置いていった紙袋が目に入った。加奈子が帰れずにここに泊まる事になったときに使う着替えが入っている。
俺は紙袋を開いていた…

 

鏡には加奈子の服を着た、加奈子ではない女の子が写っていた。男のような髪型で、化粧もしていないが、その子が女の子であることは誰もが認めることだろう。
胸に手を当てる。ブラジャーの下に柔らかな膨らみがあった。
「これが、俺…」その声もまた、かん高い女の子の声だった。
くるりと回るとスカートが舞い上がる。「キャン♪」と両手で押さえつける仕草は、もう女の子そのものだ。

俺…あたしはもう一度鏡に向かった。

「これからよろしくね♪ 女の子の あ・た・し」

変わらない日々

 

朝、気が付くと俺の股間からペニスが消えていた。
しかし、熱があるとか、どこかが痛いとかいった症状がなかったのと、仕事が忙しかったのもあって、病院にも行かずに放っていた。

何食わぬ顔でいつも通りの毎日を過ごしていたが、数日後に生理が来た。近くのコンビニに生理用品を買いに行った。生理用ショーツというものもあったので一緒に購入した。俺が初めて買った女の下着だ。
ショーツは男のパンツとは違い、肌にピタリと貼り付くような感じだった。穿いてみて思ったが、女の下着は穿き心地が良い。それは俺の股間が女になったからなのかは、こうなる以前に試した事がないので判断できない。
ともあれ、数日で生理終わっても、俺はショーツを穿くようになっていた。もちろん生理の時以外は、生理用ではなく普通のショーツを買い足して穿いている。

最初はコンビニで購入していたが、店頭で買うのが恥ずかしく、即に通販で買うことにした。通販カタログを見ると、ショーツだけではなく、様々な下着が並んでいた。
俺の肉体の変化は股間だけで、胸は膨らんでいはない。ブラジャーなどは端から着けるつもりはなかった。が、それ以外の下着もショーツと同様に着心地が良いのだろうと、試しに男が着ても不自然にならないようなタンクトップや肩紐が広いキャミソールを手に入れてみた。

 
俺は通販カタログを手放せなくなっていた。女の下着は着心地が良いし、デザインも豊富だ。その日の気分に合わせて変える事ができるし、逆に下着によって気分を変えることもできる。
下着ばかりではない。平日はいつもの姿を装うが、休みの日はカジュアルな服になれる。通販で手に入れた女の下着の上にレディースのアウターを着る。下着と同様にアウターも着心地が良い。

この所、床屋に行っていないので髪の毛も大分長くなっていた。髪を伸ばし、レディースの服を着ていれば、女に間違えられても仕方ないだろう。
俺が街を歩いているとヘアサロンのチラシや化粧品のサンプルがつぎつぎと手渡されてくる。チラシは即にごみに捨てられるが、サンプルは捨てられずに洗面台の鏡の前に並んでいった。

最近は顔を剃らなくても髭が伸びてくる事がない。朝は歯を磨き、顔を洗うだけで終わっていた。
ふと、チラシの中に初心者向けの化粧の手ほどきが載っていたのを思い出した。古紙の束からそのチラシが出てきた。鏡の前には必要な化粧品が全て揃っていた…

 

朝、気が付くと俺の胸が女のように膨らんでいた。
これでは「何食わぬ顔で仕事に行く」事は難しい。試しに男の服を着てみたが、どうしても胸の膨らみが目立ってしまう。
俺は意を決してレディースのスーツを取り出した。髪を結い上げ、化粧を決めた。

 
「おはようございます。」オフィスのドアを開けた…
「あぁ、おはよう。」反ってきたのはいつもの挨拶だけだった。違ったのは事務の娘が「その服、素敵ですね。」とコメントしただけだった。
オフィスの中の男達は皆、女性化症候群で女になり、ブラウスやワンピースを着ている。俺だけが男物のスーツで通していたのだった。

その日もまた、変わらない一日が過ぎてゆくのだった。

 

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