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2008年8月 3日 (日)

夢中

体の自由が利かない。
布団の中で目覚めているのだが、指一本動かす事ができない。そんな俺の腹の上に何者かの掌が乗せられた。勿論、俺にはそれを払い退ける術がなかった。
掌は胸の方に移動してゆく。が、何かに行く手が遮られた。その「何か」は俺の体の一部であった。それが何かは判らないが、掌の行く手を塞ぐように存在しているのが感じられた。
掌は行く手を遮る物体を確かめ始めた。俺の胸に肉の小丘が存在した。それも左右にひとつづつ…
掌は女の乳房を扱うように、俺の肉丘を揉み始めた。肉丘の頂には乳首があった。掌の刺激が乳首に集まってくる。ジンジンと乳首が震える。俺の乳首はサクランボのように膨らんでいた。
濡れていて、ざらついたものが乳首に触れた。それが「舌」であることは容易に想像できた。唾液で乳首のまわりを濡らされる。フウと息が掛かり、ひんやりとする。次の瞬間、乳首は暖かな場所に吸い込まれていた。

もうひとつの掌が現れた。太股の上に置かれた掌は内股を割って入ってきた。股間に向かって昇ってくる。俺の下半身が熱くなった。ジュン!!男にはありえない器官から、体液が噴き出してくるのを感じた。それが染みだし、ぬるぬると股間を湿らせてゆく。
内股を昇ってきた手の指が俺の濡れ始めた場所に触れた。(おや、もう濡らしているのかい?)男の声がそう言った。「ああん♪」女の吐息がそれに応えていた。男の指に触れられた所から快感のようなものが広がる。「ああん♪」女の声で喘いでいたのは俺自身だった。
それが快感であると意識すると、股間が更に濡れてゆく。男の指が進んでゆき、指先が敏感な所に触れた。「キャン!!」俺は思わず叫んでいた。(そうだよ。これがクリトリスだ。その奥に肉襞がある。)
「嫌!やめて!!」俺の叫びはレイプさるようとしている女そのものだった。(嫌と言ってるくせに、良く濡らしているよなぁ)男は自由にならない俺の脚を押し広げた。(ほら、おまえの割れ目は物欲しそうにヒクついているぞ。)
股間を撫で上げる男の指先が、再び敏感な所に触れた。「あ!!ああんっ!」俺にもたらされたのは、強烈な快感だけであった。(ほら、どんどん濡れていくぞ。洪水のようだ。)
男は俺の脚をM字に折り曲げ、伸し掛かってきた。俺の腰が浮くとともに、何かが俺の中に入ってきた。それが男のペニスであることは容易に想像がついた。
男に貫かれている。嫌悪すべき事態にもかかわらず、俺の肉体は悦びに奮えていた。肉壁や襞がペニスに刺激される度、「あうん♪あ、イイっ…も、もっとぉ~」と俺の口は勝手に艶声を上げていた。
やがて、快感が一気に高まり始める。「ぁあ…イ、イクゥ~♪」俺は女の絶頂を向かえようとしていた。(男の癖にイくのかよ?)男の声は俺の耳に入ってはいなかった。男はフィニッシュに向け、腰を激しく動かす。
「あん、あん、あん♪」頂きがもうそこまできていた。(いくぞ、良いか?)俺の膣の中で男のペニスが大きく脈打つ。俺の中に精液が放出されると同時に、俺は絶頂に達して気を失っていた。

 

目が覚めると、俺は体の自由を取り戻していた。最初に胸に手を当て、自分が男の肉体であることを確認した。しかし、俺の股間には侵入してきたペニスの存在感と、それによりもたらされた快感の余韻が残っていた。
その日、表面上は何事もなく一日を終えようとしていた。しかし、その日の俺は度々昨夜の快感を思い出しては胸や股間に掌を触れていた。想像の中で俺は男の手で犯されていた。指が膣に侵入し、クチュクチュと音をたてて蠢いていた。昨夜のように、快感の頂に向かって上り詰めてゆく。艶声を圧し殺して快感だけを享受する。乳首が勃ち、シャツに擦れる。
俺の股間は蜜で溢れていた…

帰り道、俺は満員電車の中にいた。戸口に身を寄せ、心地よい振動に揺られていた。男の掌が俺の尻に触れた。ゆっくりと摩られただけで、俺の股間は濡れ始めていた。
男の手が一旦尻を離れる。スカートが引き上げられる。男の手がスカートの中に入ってきた。今度は濡れきった股間の合わせ目に指が伸びて来る。ショーツとパンストの上から、秘裂がなぞられる。そして、下腹部を上ってきた指がバンストの縁に掛かった。ショーツと供に、器用に下ろされてゆく。尻と股間がスカートの中で、剥き出しになっていた。
男の指が再び股間に舞戻ってきた。ズンッ!!と指が突き立てられた。俺の肉壁が男の指を圧し包む。その圧力に抗して、指が暴れ始めた。「あん、あん、あん…」快感が湧き起こる。俺の足から力が抜けそうになる。男の腕が、俺を抱き留ていた。

それが、俺の妄想である事は十分に把握していた。戸口に身を寄せ、自らの指を股間に這わせている。ズボンの上から指を立てるが、そこには秘裂どころか欲しくもない存在が鎮座している。「あん、あん、あん…」他の乗客に聞かれない程の小声で喘ぎを漏らした。

コツコツとハイヒールが音をたてている。暗い夜道には痴漢が隠れている。女の俺は簡単に身動きを封じられる。木陰に引き込まれ、地面の上の転がされた。恐怖に声もでない。その口にギグが嵌められた。抵抗らしい抵抗もできずに俺はレイプされるのだ。手錠を填められ、若木の幹に括られる。脚を抱えられるとどうにもならない。
スカートがずり上がり、股間が男の前に晒される。いつのまにかショーツもパンストも消えてしまっていた。男が見ているのは俺の裸の下半身だった。木の葉の間から漏れてくる街路灯の明りに溢れでた蜜がテラテラと輝いているのだろう。
男の股間が迫ってきた。ペニスの先端が俺の股間を俳諧する。やがて、入り口を見つけ、グイと押し入ってきた。俺の中に男のペニスが入っている。恐怖よりも充足感が勝っていた。ブラジャーの下で乳首が硬くなっていた。俺の膣は快感を得ようとさかんに男のペニスを刺激する。
男が唸った。
熱いモノが俺の膣に放たれていた。

 

部屋に戻ると、着替えもそこそこに布団にもぐり込んだ。

すぐに体の自由が利かなくなった。
昨夜と同じように、指一本動かす事ができない。俺の腹の上に掌が乗せられた。掌は胸に移動してゆく。俺の胸には乳房が存在した。掌は俺の乳房を揉み始めた。乳房の先端で、乳首がジンジンと震えている。濡れた舌の先が乳首に触れた。

俺の肉体は完全に女に変わっていた。「ああん♪」と発した吐息は女のものだった。
男の指指先が敏感な所に触れる。「ああん、イイ♪」男の指先が、膣の中に入って来る。「イイ♪ああ、もっと頂戴♪」俺の股間がどんどん濡れていく。俺の膣で男の指が暴れまわった。俺は一気に昇り詰めていった。「ぁあ…イ、イクゥ~♪」
俺は何度も絶頂を迎えた。指で、ペニスで…
俺の股間は愛液と精液にまみれていった。

 
朝を迎えた。
俺はまだ女だった。
俺は自らの指を股間に差し込んでいった…

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コメント

コレは、女になった男が見た夢か?
男になりたかった女が女になった夢を見たのか?
不思議な余韻が残りますね

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