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2008年6月27日 (金)

VSC3

女になりたいと思っている男はどれくらいいるのだろうか?
俺は今、女として俺自身に犯されていた。

VSシステムは俺自身が開発した仮想空間を現実世界に投影するシステムである。その一環にVSスーツがあった。本来は仮想世界のアバタを人体に投影するだけのものであったが、何かの手違いである条件を満たすと投影したアバタをスーツの装着者に定着させてしまうのだ。
俺は今、俺のアバタを投影したスーツを着ている恋人の美佐に貫かれているのだ。俺の憤り勃ったペニスが俺のオンナを犯している。あまりの快感に、俺は女のように嬌声をあげていた。
「やっぱり貴男は、女になって男に抱かれる方が良いようね?」「そ、そんなコトないよ。」ヨガリ声をあげながら否定しても説得力のカケラもない。
「可愛い顔でそんな事を言っても信じられないね。」と美佐が腰を引く。「ああん♪」膣から抜け出ようとするペニスを俺の腰が追いかけてゆく。
「どうした?」と美佐が意地悪く聞いてくる。「ダメ…」「何が駄目なんだい?」俺は答えに窮した。「コレが欲しいのなら、ちゃんとオネダリしなさい♪女のコのようにネ。」
俺は肉体の欲求に屈していた。「オネガイ♪抜かないで…」「何を?どこから?」「貴方のペニスを、あたしのお××こから…」「欲しいの?」「頂戴…もっとイッパイ。あたしをぐちゃぐちゃにシて!!」
「良く言えました。妊娠しちゃうくらい、いっぱい射精してあげるね♪」再び俺の膣にペニスが戻ってきた。

 

「おかしいなァ?」俺はアバタ定着の論理をほぼ解明したと思っていた。が、何度試しても俺は美佐の姿から戻ることはなかった。
俺と同じように美佐の姿を定着させている槇人君にも協力してもらった。彼の方が俺より美佐でいる時間が長いが、彼は俺の理論通りに別のアバタを定着できた。
「もしかして、避妊してないの?」と槇人君が言った。「えっ生理があるの?」と美佐。「だから、僕は安全日にしか中出しさせてないよ。」「あなた、生理はあったの?」
俺の頭はパニックを起こしていた。定着されたアバタに生理などあり得るのか?俺は自らの理論の整理を始めることで現実から逃避していた。
「槇人君は妊娠検査薬持ってるの?」美佐がてきぱきと行動を開始していた。「やはり、病院に行った方が良いわね。」と、俺の手からスーツを奪い、俺のアバタを投影した。「しばらくこの姿でいた方が良いと思うの。槇人君、定着を手伝ってくれない?」

俺は美佐として街の病院で診察を受けた。産婦人科の女医が「三ヶ月ですね。」と言った。「ねっ、正式に結婚しよう♪」俺の姿をした美佐がはしゃいでいた。その足で結婚式場を探す。俺はマタニティ用のウェディングドレスを試着させられた。

あっと言う間に式の日が来た。俺の腹は日に日に膨らんでいた。教会には取引先から祝いに駆けつけた人々がいたが、俺は顔も名前も知らなかった。
社長の姿をした祐司君に導かれ、俺はバージンロードを歩いていた。祭壇の脇には俺の姿をした美佐が待っていた。
二人の誓いが述べられる。向かい合い、ベールが除かれた。「今度、あたしにも着せてよね。」そう言って美佐が俺に接吻した…

 

俺は街の病院にいた。ここは分娩室のベッドの上だった。
繰り返し陣痛が襲ってくる。俺は助産士に従い、呼吸をコントロールする。お腹の中から赤ん坊が産まれ出て行こうとしていた。意識が遠くなる…

ベッドの脇に美佐がいた。俺は腕の中に俺達の娘を抱いていた。彼女手が俺の乳房を求めていた。「可愛いね。今度はあたしに産ませてよね。」美佐が指を伸ばすと娘の手がそれを掴んだ。
「ものすごく痛かったんだぞ。」「その割りには幸せそうな顔をしているわよ。羨ましいわ♪」

 

それからしばらくの間、VSカンパニー社は活動を休止していた。
社屋の庭の物干しにはおむつが靡き、赤ん坊の泣き声と女達の笑い声がそこにあふれていた。

 

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コメント

アバターの姿をコピーするのが、ここまで完璧だとは!
妊娠まで出来るんですね。コレは使い方に気をつけなくちゃ。^^

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