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2008年5月 7日 (水)

戦士(2)

-痴態-

「姉さん、腕が達んだって?」
俺が居酒屋のカウンターで飲んでいると、軽薄そうな男が声を掛けてきた。「俺は仲介人のハクだ。良い話しがあるんだが、乗らないか?」ハクと名乗る男はそのまま俺の隣に腰を降ろした。俺が睨み付けると、「噂は聞いているよ。姉さんは体は売らずに腕だけ売るって。しかし、勿体ないよね。こんなに美人なのに…」
俺の姿が男を惹き付けることは十分に承知していた。が、情報を得る為には居酒屋等にも足を踏み入れなければならない。まぁ、煩わしい野郎は即効で切り倒していたので、最近ではひと睨みしただけで、その手の輩は退散するようになっていた。
「だから、姉さんの噂は聞いているって。剣の柄から手を離してもらえませんか?」「それはお前の話次第だ。」そう言うとハクは慌てて話し始めた。
ハクの持ってきた情報はけっこう確かそうなものだった。ただ…「確かに姉さんが独りで仕止めたのかを見届けて来い、と言うのがクライアントの指示だ。」とハクが付け加えた。「お前が見てるのか?」俺が敵を仕止める所を隠す必要はどこにもない。が、その後の痴態は見られたくなかった。
「何か不都合な事でも?クライアントは成果が確認できれば、優先的に情報を廻すと言っています。」確かに悪い話じゃない。が…俺は躊躇したが、結局は了承した。「何が起こっても私は感知しないからな。」とだけは釘を刺しておいた。

新たな敵は西の山中に棲んでいると聞いた。俺とハクは前金で馬を調達し、三日後には山の入り口に到達していた。その村に馬を預け、俺達は山の中に分け入って行った。敵の棲み処に辿り着くまでには更に二度程野宿が必要であった。
ハクは意外と鍛えてあり、俺のペースに遅れずに付いて来ていた。敵の棲み処を確認したところで俺は留まった。丸一日そこから敵の行動を観察する。以前の俺であれば、留まることなく突っ込んでいったが、今の俺の体躯では無理な話しである。敵を観察し、弱点を見切り、正確にそこを攻撃するのだ。
ハクは黙って俺の行動を見ていた。二日目の夜が明ける前、俺は敵の棲み家に肉薄した。岩をくり抜いた穴はかなり奥まで続いている。壁に敵の寝息が響いていたが、そのドアの前に来るとビタリと止まっていた。
不意にドアが開かれる。その奥のベッドの上で敵が薄ら笑いを浮かべている。「ようこそ、お嬢さん♪」「俺が来るのが判っていたのか?」「準備は抜かりなくさせていただいた。ほら、媚香がお前の体を狂わせ始めているだろう?」
俺は内股を落ちてゆく淫汁を感じていた。呪いの所為ではない。俺の肉体が媚香に反応しているのだ。しかし、意識はまだ、はっきりしている。俺は剣を抜いた。
「無駄ですよ。貴女の肉体は既に私の支配下にあります。」奴がそう言うと、俺の脚から力が抜けていった。剣が重く感じる。「さぁ、邪魔な服は脱いでしまいましょうね。」
俺は剣を落としていた。俺の手は自ら服を脱がしていく。早くも、俺は一糸纏わぬ姿となっていた。「何がしたい?」奴が言う。俺の股間が熱を帯びる。俺の股間で肉襞が蠢いていた。俺の手がそこに誘われてゆく。「ぁあっ!!」俺は股間に自らの指を感じ、艶声をあげた。
「まだまだ物足りないんじゃないかい?」確かに指は細く、二本、三本と増やしてもらちが開かない。「ほら、そこに良いモノがあるじゃないか?」奴の視線の先には俺の落とした剣があった。その柄が逞しい男根に見えてくる。
俺は剣を床に立てると、その上に腰を下ろしていった。「ふぁ、ああーっ!!」痛みと供に強烈な快感が押し寄せてきた。柄に刻まれた凹凸が入口の肉襞を、膣の肉壁を刺激する。淫汁が一気に溢れ、弾け飛ぶ。「んあっ!!ああ~ん♪」俺の嬌声が辺りを圧する。
柄の先端が子宮に達した。「頂戴っ。熱いのを一杯。アタシの中に…」俺は俺を貫いている男を抱くように腕を伸ばした…が、その腕は空を切った。

意識が戻る。

「俺」は何をやっているんだ?まだ敵も倒していないのに、このような痴態を演じているとは…が、俺がこうしている間は奴は隙だらけになっている。俺は…「あ、あ、あ…」俺の喘ぎ声が絶頂に向かって小刻みに高くなってゆく。胎に入った「男根」が離れないようにしっかりと握る。肉体は着実に高みへと向かっていった。
が、「俺」の意識は冷静に敵を捕らえていた。
「あっ、あ~~~ん♪」一段と高い嬌声をあげ、俺はイッた。よろめくように奴の前の床の上に倒れ込む。淫汁に濡れた柄を握り直した。「ふっ、他愛ないものだな。所詮、女は肉欲に逆らえない。」奴の注意が一瞬、俺の肉体から離れた。俺はバネのように弾け、奴に飛び掛かった。その勢いのまま剣を一閃すると、刃は奴の首を切り離していた。

「ほら。」俺は敵の首をハクに投げ渡した。
(?)
既に一度達していた所為か、呪いの発動が遅れて来た。俺は一瞬躊躇ったが、「ハク、これからわたしのする事は記憶から除外して欲しい。これは、わたしの意思ではなく、わたしに掛けられた呪いの所為なのだから。」と宣言した。今、俺の前に在る「男」はハクだけであった。俺は訳も解らず立ち尽くしているハクの前に跪くと、ズボンの中から彼の男性自身を取り出し、口に咥えた。

そして、俺は初めての「生身の男」を経験した。

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