« 改造 | トップページ | VSC »

2008年5月13日 (火)

変身

「変身しますか?」

携帯の画面に、突然そんな文字が表示された。僕は訳も解らずに「決定」を押していた。パパパパーーン♪と携帯が鳴った。画面が眩しい程に輝く。軽快なメロディがシャラシャラといった効果音とともに鳴り響く。
僕の体は宙に浮いていた。弾けるようにして着ていた服が消えた。幸いにも、光の眩しさで僕の裸は見られる事はないようだ。光の粉が手に集まった。輝きが収まると、僕の手には白い手袋がはめられていた。光の粉が足に集まる。今度は白いブーツに変わった。胸元に大きなピンクのリボンが現れた。腰の周りをヒラヒラした布が取り囲む。髪の毛が高く結い上げられ、真珠の髪飾りが付けられた。髪飾りと揃いのイヤリングが耳に装着される。顔には化粧が施され、パッチリとした目が強調される。唇には輝くようなピンク色の口紅が塗られていた。
光が収まると同時に僕は地上に降ろされた。時間にすればほんの一瞬の事なのだろうが、僕の主観では数分を掛けて「変身」が行われた。
体の奥からこみ上げてくるものがあった。それは僕に恥ずかしい事をさせようとしている。変身ヒロインの姿にされ、これ以上に恥ずかしい事があるとは思えなかったが、僕はその衝動に必死で抵抗していた。

「闇を砕いて正義に照らすっ!!」突然、僕の隣で男が叫んだ。「悪を叩いて平和を呼ぼう。スーパーヒーロー、ブラック・ジェダイト!」彼が決めポーズをとると、白い歯が輝いた。次は僕の番だと内なる声が叫んでいる。こみ上げてくる衝動は僕の作った障壁を一気に打ち砕いていた。
「愛の輝き天より照らすっ!!」鈴の音のような声が燐と響き渡った。「あまねく悪を清めましょう。スーパーヒロイン、ホワイト・パール!」僕もまた決めポーズをとっていた。
「いくぞ、パール。」と声を掛けられ、反射的に「はい♪ジェダイト。」と応えていた。僕は膨らんだ胸を揺らしながら、彼の後に付いて走って行った。

« 改造 | トップページ | VSC »

コメント

やられた!こういう変身か!
でも、こういう変身もして見たいかも?^^
ねぇ、奈落さん。

この後、男に戻れるのかが気になりますが、一緒に戦う男の正体が女って設定はどうですか。

コメントどうも♪

>男に戻れるのかが気になりますが

戻っても、もう一度「彼」に会いたくなって…
少しでも「パール」に近づこうと女装に填り、
変身なしでも完全な「女」になれたとき、
彼の正体が「女」だと知らされる。
「それでもアタシは…」とレズの関係に…

ってな具合ですか?

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 変身:

« 改造 | トップページ | VSC »

無料ブログはココログ