« 女難(第2話) | トップページ | 戦士(1) »

2008年4月10日 (木)

女難(第3話)

「あなたの顔には女難の相がでている。」見るからに胡散臭そうな風体の占い師は、俺にそれだけ言うと姿を消していた。

前にもそんな事を言った占い師がいたような気がしたが、今の俺にはどうでも良かった。もし、それを忠告するのであれば、親友の敬司の方であろう。今まさに、奴は女難(?)に合おうとしているのだ。
俺は敬司と飲んでいた。俺は、飲み過ぎて足下が怪しくなっているように見せていた。「大丈夫か?」と奴の問い掛けに「大丈夫だよ。」と答えたつもりで「たーたーうー」と言ってやった。
肩を組んで道を歩いていた。空のタクシーが来そうになると、気分が悪い振りをして注意を逸らしているので、タクシーはなかなか捕まらない。奴がようやく「ホテルでも良いか?」と聞いてきた。「良いぞ、任した。」と答えながら、俺はにんまりと笑みを浮かべていた。
「ヒトミ~」酔って相手がだれだか判っていない振りをして、敬司をベッドに押し倒した。シャツのボタンを一つづつ外してゆく。肌着をたくし上げ、奴の乳首に吸い付いた。
「ヒトミィ、愛してるよぅ。」と言いつつ、俺も服を脱いでいった。「お、おい!しっかりしろ。僕は敬司だ。」俺の手がズボンのベルトに掛かると、慌てて俺を押し退けようとした。が、俺が離れると一緒にズボンが脱げてしまった。
「ヒトミは今日も可愛いショーツを穿いているね。」たじろぐ敬司の下半身に縋り付いた。「なんだ、まだ準備ができていないのかい?俺がしっかりと濡らしてあげよう。」と言って奴のトランクスを半ば下ろした。俺の目の前に萎えたペニスが現れた。(しっかり、頑張ってくれよ)と心で呼びかけ、俺は奴のペニスを口に含んだ。チュパチュパと音を発てて吸いあげる。「お、おい!やめろよ。」と言ってはいるが、奴のペニスは次第に俺の口に入りきれなくなってきた。
もし俺に豊満な乳房があれば、それでパイ擦りくらいしてやっただろう。しかし、今の俺が奉仕できるのは口だけなのだ。俺は丁寧に先端から首周り、竿全体と袋の裏側まで舐めあげてやった。そろそろ俺の方も準備が整ったようだ。俺はパンツを脱ぎ去ると、体を擦り上げていった。

「敬司、何も言うなよ。」俺はそう言って奴のペニスを俺の膣に導いていった。充分に濡れているので、何の抵抗もなく、スルリと飲み込んでしまった。「どうだ?他の女と何も違いはないだろ?」俺はゆっくりと腰を動かした。俺が感じているのと同じように、奴にも快感が伝わっている筈だ。奴はそれを快感と認めたくないようで必死に我慢していた。
意思でいくら頑張っても、肉体は正直である。俺の膣の中で奴が高まりを迎えようとしているのが判った。「良いんだぜ、中に出しても。」そう言って俺は奴のペニスに新たな刺激を与えてやった。「だ、駄目だ!!」と奴は言ったが、俺は奴を解放しなかった。「むむっ」と奴がうめく。どくりと熱い塊が俺の膣ち放出された。
「あん、ああん♪」俺も同時に達していた。女のように媚声を上げ、快感を増幅させる。俺の中では奴は未だに威力を保っていた。続けざまに射精させる。動く度に溢れた精液が俺の太股を滴り落ちていった。

俺は敬司に見えるように股を広げ肉襞を指で押し開いた。「手術…した訳ではないよな。お前がまとまった休みを取っていた筈がない。だが、以前連れションした事がある。その時には確かにお前にもあったよな。」奴は俺の「女」を見ないように視線を逸らした。
「つい、最近なんだ。気がついたら、こうなっていた。」「だからと言って男とSEXする事はないだろう?」「これが疼くんだ。女の器官が男を欲しがっているの。このままだと、どうにかなっちゃいそうで…」俺の目には涙が浮かんでいた。「判った。それ以上言わなくて良い。」そう言って敬司は俺を抱き締めた。

まさかとは思ったが、俺は妊娠していた。不意に吐き気があり、つわりじゃないか?と冗談を言っていたが、念のためにやってみた妊娠検査薬が妊娠を告げていた。知り合いの医者の伝で婦人科の検診を受けたが、見事におめでたの判定が下された。
今はまだ体は男のままだが、臨月が近づくにつれ女らしい体になるらしい。それよりも先に俺の戸籍が変更された。男から女へ。名前も女らしいものへと…
そして名字も変わった。敬司と同じ姓になる。

俺は今、白いドレスを着てバージンロードを歩いていた。その先に敬司が待っている。
結局俺は女難に会うことなく、逆に女の幸せを手に入れたのだ。

「ヒトミ。あなたは敬司を夫とし、愛する事を約束しますか?」司祭の問いに俺ははっきりと「はい。」と答えた。

« 女難(第2話) | トップページ | 戦士(1) »

コメント

女難・・・なんだろうか?
女幸・・なんてね。お幸せに!^^

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 女難(第3話):

« 女難(第2話) | トップページ | 戦士(1) »

無料ブログはココログ