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2008年3月18日 (火)

魔物の卵(1)

「ねえ、オジサン♪」
高みから声を掛けてきたのは若い娘だった。乗り捨てられた戦車のハッチから上半身を覗かせていた。何も着ていないようで、張りのある乳房の先端の突起も剥き出しにしていた。「何だい?」「オジサンの足元にある紙袋、取ってもらえないかな?」地面を見ると、確かに紙袋が転がっていた。拾い上げたが、重いものではなかった。「何で自分で取りに降りて来ない?」「乙女にそれを言わせる気?その中のもんがないと出るに出れないのよ!」
紙袋を開けると女の下着が入っていた。そういう事か。俺は紙袋を持った手を広げた。ポトリと紙袋は元の位置に戻った。俺は戦車の壁面の突起に手を掛けると、キャタピラの残骸に足を乗せ、捩上るとハッチの縁に手を掛けた。
娘は「きゃっ!!」と叫んで中に隠れた。幸いにもハッチは開いたままだ。俺は一気にハッチの上に立った。下を見下ろすと全裸の娘が手で胸と股間を隠しながら俺を見上げていた。

娘の顔に笑みが浮かんだ。

「あっ!」俺は足を滑らした。体が宙に浮く。そして、娘の上に落ち…?…落ちる途中で俺の体が何かに引っ掛かった。いや、俺の体は幾本もの細かい触手に絡め捕られていた。
「ようこそ♪あたしの巣へ。」それは「娘」に擬態した魔物だった。「厭らしいオジサンだよね。女のハダカを見ると、何も考えずに近寄って来るんだもの。今は丁度お腹も一杯だし、折角捕まえた獲物をこのまま腐らせるのも勿体ないわね。そうだ、この所繁殖活動をしてなかったから、それに使いましょう。」
娘がそう言うと触手が意志をもって動き始めた。ズボンのベルトが外され、下半身が剥き出しになった。官能的な娘の裸体を前にして俺の逸物は憤り勃っていた。「ごめんね。アナタに用は無いのよ。」と娘がその先端を弾いた。娘の手の中には触手が変形したものと思われるホース状ね物があった。
「オジサンのお腹に、あたしの卵を産みつけたら解放してあげるわ。そしたら、あたしの子供の為に巣を見つけてちょうだいね。なるべく早く見つける事をお奨めするわ。時間が経つと孵化したベビーにあなたの意識が食べられちゃうからね♪」
娘の手にしたホースが俺の股間に差し込まれた。そして、ホースの中を卵と思われる塊が上ってきて、俺の腹の中に納まった。「じゃあ、よろしくね♪」娘の声とともに、触手が俺を戦車の外に放り出した。俺はズボンを穿き直すと、宿に向かって歩き出した。

その夜、俺は夢を見た。全裸の娘が俺の前に立っていた。邪魔な触手は見当たらない。俺が娘に手を伸ばそうとしたが、金縛りにあったように身動きが取れない。逆に娘の方が俺に手を伸ばしてきた。娘は俺を押し倒すと、俺の上に跨ってきた。俺もまた全裸であるようだ。が、俺の股間には憤り勃っている筈のペニスの感触がなかった。娘が俺の上に腰を下ろしてくる。俺の目には勃起したペニスが彼女の膣に入り込もうとしていた。「?!!」あり得ない感覚が俺の股間から伝わってきた。俺の股間を割って、何かが俺の中に侵入しようとしているのだ。「ぁ、ああん。」俺の口から女の喘ぎ声のようなものが発せられた。
ようやく俺にも事態が飲み込めた。俺は今、俺の上に跨っている娘の感覚を共有しているのだ。娘が腰を下ろせば、俺のペニスが俺自身に挿入されているように感じるのだ。更に俺は快感もまた彼女と共有していた。彼女が俺のペニスに貫かれ感じている快感もまた俺自身の快感として感じていた。
手を胸に当て、揉みあげる。腰を振り、膣の中をかき回す。愛液が太股の内側を滴り落ちてゆく。俺は全てを自分の事のように感じていた。「ああん、あん。イイの、もっとォ~!」それは俺自身が発していた媚声だったかも知れない。快感がエスカレーションしてゆく。俺は激しく腰を振っていた。「ぁあん♪イくぅ、イっちゃう~!!」俺は絶頂に達していた。

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