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2008年1月 9日 (水)

VR

雨は容赦なく俺の体から体温を奪っていった。
雨を避けるための庇はおろか、体を隠せるような木の一本も生えていなかった。延々と続く荒野の中で、俺は雨に打たれ、緩慢な死を迎えようとしていた。脚は次ぎの一歩が踏み出せずにいた。何かの干渉を受ければ、膝はその荷重を支え切れずに崩れ落ちてしまいそうであった。
雷鳴が轟いていた。眩い閃光が俺を包んだ。「GAME  OVER」俺の頭の中に女の声がした。「HPがなくなりました。もう一度挑戦しますか?」俺がNOと答えると、視界がブラックアウトしていった。

ヘッドギアを外すとそこは僕の部屋の中だった。
僕は勉強もそこそこにバーチャルGAMEに夢中になっていた。しかし、同じGAMEを続けるのも能がない。僕は本棚の奥から真新しいパッケージを取り出した。本当は僕の年齢では利用できないアダルトVRだ。今日こそこいつを試してみる。
僕は固い決意の元にヘッドギアを被り直した。

「ねぇ、何ボーっとしてんのよ。」
向かい側から女の人の声がした。その声であたしは正気に戻った。ここは喫茶店、あたしは女友達と二人でコーヒーを飲んでいた。「な、何でもないよ。」と慌てて答えたあたしの声はいやに甲高かった。視線をずらすと壁が一面鏡のようになっていて、あたし達の姿を映し出していた。
テーブルには向かい合わせで二人の女性が座っていた。緑色のカーディガンを羽織っているのが向かい側に座っている彼女だ。では、もう一人、白いワンピースを着ているのがあたしなの?あたしはVRの内容を良く確かめていなかったことに気付いた。確か、タイトルは「レズカップルを襲う巨根の怪人」だったっけ?あたしは男優ではなく、レズ側の一人に移入されているみたいだった。
「そろそろ暗くなってきたわね。」向かいの女の人が言った。「今日は公園でシようね♪」彼女はウキウキとレシートを持って席を立った。あたしも彼女に引き寄せられるように立ち上がった。これまで、女物の靴など履いた事もないので、踵の高いサンダルで足元がふらついた。ゆっくりと彼女の後に付いて店を出る。風が足元を吹き抜けてゆく。ズボンで守られていない脚に風が当たる。そして、スカートの中にまで風が舞い込んできた。
「キャッ」とあたしは慌てて膨らみ始めたスカートを上から抑えつけていた。「大丈夫?」と彼女が振り向く。あたしは顔を真っ赤にしていたに違いない。「今日は特別、可愛いわね。」とそっとあたしの肩を抱き締めてくれた。彼女の言った可愛いという言葉にあたしは更に顔を紅くしているに違いない。最初は恥ずかしさだけであったのが、いつの間にか嬉しさに替わっていた。「あたしも頑張って可愛がってあげるからね♪」あたしは体中が火照るのを感じた。特に、胸の先端と下腹部に熱気が集中してゆく。
下腹部が疼きが股間に滲み出してショーツを濡らす。股間で膣口の肉襞がヒクヒクと蠢きだした。ペニスのあった辺りの敏感な部分が更に感じ易くなっていた。もう立っているのも限界に近いと思われる頃、あたし達は公園に辿りついた。
あたしはベンチの上に崩れ落ちた。彼女があたしの脇に体を密着させるように座った。体から一気に力が抜けていく。「大丈夫?」彼女があたしに覆いかぶさるように体を近づける。唇が合わされた。あたしには彼女の行為に抵抗する力が出せなかった。抵抗がないと判ると、彼女は舌を入れてきた。条件反射だろうか、あたしの舌は勝手に彼女の舌にからみついていった。脳が痺れてゆくみたいだ。何も考えられなくなってゆく。彼女の手があたしの太股の内側を這い上がってきた。
「もう、ぐっしょりね♪」彼女の爪があたしのショーツを切り裂いた。「本当にあなたって感じ易いんだから。」彼女の指が割れ目に這わされる。彼女が何かをする前に、股間の肉襞がその指を絡め捕った。蠕動する肉壁が彼女の指を奥へと誘ってゆく。あたしは胎の中に進入してくる異物を感じていた。しかし、それは決して不快なものではない。悦感を伴い、あたしの神経をどろどろに溶かしてゆく。
「じゃあ、始めるわね。」彼女に言葉に「だめ…」と発した抵抗の言葉は形だけのものでしかなかった。彼女が指を動かした途端、あたしは快楽の渦に呑み込まれてしまっていた。指で、舌で、道具を使って彼女はあたしの秘部を責めたてた。まだ、そんなに時間は経っていないのに、あたしは何度もイかされてしまった。目の前にかざされた巨大なバイブが大きくうねっていた。次の瞬間、それは彼女の手であたしのスカートの中に消えていた。そして異物が股間に触れる。小刻みに振動しながら、それはあたしの中に入ってきた。膣が張り裂けそうになる。しかし、その痛み以上の快感があたしを満たしていった。

「おや、お姉ちゃん達だけで宜しくやっているのかい?」男の声がした。あたしは男がそこにいると認識するのがやっとで何の反応もできなかった。「何よ!あんたは?」反応したのは彼女だった。「俺もお楽しみに混ぜてもらえないかな?」「残念ね。あたし達は男には興味がないの。」「君たちにはなくとも、もう俺のジュニアが我慢できなくなっているんでね。」男は見た目以上に素早かった。あっと言う間に彼女は行動の自由を奪われていた。男は有無を言わさず、ズボンから突き出た、巨大で醜悪な彼のジュニアを彼女の股間に突っ込んでいた。前技もなにもない。凶悪な逸物を突っ込まれた彼女は一気に達するとそのまま気を失っていた。
「さてと、今度はお嬢ちゃんの番だね。」男が近付いてきた。「お楽しみ中で悪いんだが、ちょっと場所を空けさせてもらうよ。」とあたしの股間からバイブを抜き取った。「おや、これだけのモノが入るのかい?じゃあ、彼女より長く楽しめそうだね。」男はあたしの体を軽々と抱えあげた。スカートが捲くられ、ノーパンのお尻が露わにされる。男がベンチに座り、彼の脚の上にあたしを降ろしてゆく。膣口に男のモノの先端が触れた。「お嬢ちゃんには本物の素晴らしさを教えてあげようね。」あたしの中に男のペニスが入り込んできた。
これまでと違い、それ自身が熱を帯びている。有機物同士の結合には一体感が伴う。ペニスの表面の血管の中を血液が流れているのだろう。そこにもう一つの心臓があるかのように、ビクビクと脈打っている。「顔に似合わず、良いモノを持っているね。俺ももう我慢できないよ。」と男は息を荒らげた。そして、膣の中で男のペニスの先端から子宮に向かって何かが放出された。
その途端、あたしの意識はプツリと途絶えていた。

「続けますか?」あたしの頭の中に女の人の声がした。「これ以上の体験は心身を害する恐れがあります。継続される場合でも、一旦保留を選択して1時間程度の休憩を採られることをお勧めします。」あたしは後ろ髪を引かれつつも終了を選択した。

ヘッドギアを外すとそこは僕の部屋の中だった。
今の体験がVRでの疑似体験であるとは思えなかった。それは、あまりにもリアルでありすぎた。あのまま続けていたら、本当に自分が女の子であると錯覚してしまいそうだった。
確かに一部分でVRは現実とリンクしているようだった。気が付くと僕はズボンを脱いで下半身丸出しの状態になっていた。床の上に引き裂かれたパンツが落ちている。パンツは僕の撒き散らした精液にまみれている。更に、太い万年筆が床に転がっていた。これも何かに濡れているようだった。たぶんバイブに見立てられたのだろう。
そして、僕の左手の指はまだそこに突き立てられていた。男のペニスに見立てて僕の股間に入り込んでいる。悦感が再び舞い戻ってきたような気がした。愛液が滲みでてくる。僕の膣が期待に蠢いた…

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コメント

え?え?え?!
もうVRなのか現実なのかわからなくなってしまいました。
本当にコレって終わったのですか?終わったと思ったのは間違いで、まだVRの中?

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