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2007年10月20日 (土)

復讐

僕は執拗にインターネットの中を徘徊した。もちろん日本語のサイトだけに止まらず、様々な翻訳ソフトを介在させて、地球上のあらゆる場所から情報を寄せ集めてきた。
その目的は「復讐」だ。イジメは被害者がどの程度のダメージを受けているかなど判っていない。それどころか、自分が加害者であることすら意識していない事がある。そんな奴らにいくら抗議したところで、どうなるものでもない。だから、僕は復讐するのだ。

「これが良い。」僕はそのサイトを見付け、にやりと笑みを浮かべていた。入力フォームに必要事項を書き込んでゆく。全ての入力を終えてボタンを押すと、毒々しい文字で「ヨイカ?」と聞いてきた。僕はためらわずにYESをクリックした。
「お前の望みは聞き入れられた。明日を楽しみに待っていろ。」僕の意識はそこでプッツリと途絶えていた。

朝、学校の教室のドアを開けた。
中はがらんとして、机と椅子が一組だけ置かれていた。真新しい机には何の落書きもされていない。椅子の上にも汚れはなかった。
それが僕の席であるらしい。真ん中ではなく、僕の席の場所に置かれているのだ。この状況にどう反応して良いか判らず、取り合えず僕は鞄を下ろして席に着いた。
始業のチャイムが鳴ったが、今もって教室には僕一人だった。ドアが開き、先生が入ってきた。僕は条件反射的に起立・礼をしていた。先生は何事もなかったように授業を始めた。僕はあわてて教科書とノートを取り出した。

僕の回りでは何事もなかったように一日が過ぎていった。しかし、僕のクラスだけ僕以外の生徒と彼等の机や椅子が消えているのだ。いや、そればかりではなかった。彼等に電話を掛けてもその電話番号さえ存在しない。何人かの家を訪ねたが、そこは空き地となり、雑草が生い茂っていた。彼等の存在そのものが失われてしまっていた。
僕は自分の行った「事」の重大さに押し潰されそうになった。

何事もなく、時が過ぎてゆく。転校生等があり、いつの間にかクラスの中が埋まっていた。しかし、そうなると再び僕はイジメの対象となっていた。今度も僕は女装させられ、尻の穴に肉棒を突っ込まれた。
僕は復讐など考えたくもなかった。ならば、今はこの状況を楽しむしかないのではないか?僕は腹の奥深くに感じた快感を掘り起こしてみた。「ああん♪」僕の喉からAV女優みたいな喘ぎ声が漏れた。快感が身体を包み込んでゆく。今の僕は皆に恥態を見せるプロのAV女優なのだ。さぁ、もっと皆を興奮させましょう。僕は大きく腰をくねらせ「ねぇ、もっと頂戴♪」とせがんでいた。

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コメント

いじめも、されなくなるより、まし?
快感になったら、それはいじめじゃなくなる・・でもやる方って肩すかしでしょうね

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