復讐
僕は執拗にインターネットの中を徘徊した。もちろん日本語のサイトだけに止まらず、様々な翻訳ソフトを介在させて、地球上のあらゆる場所から情報を寄せ集めてきた。
その目的は「復讐」だ。イジメは被害者がどの程度のダメージを受けているかなど判っていない。それどころか、自分が加害者であることすら意識していない事がある。そんな奴らにいくら抗議したところで、どうなるものでもない。だから、僕は復讐するのだ。
「これが良い。」僕はそのサイトを見付け、にやりと笑みを浮かべていた。入力フォームに必要事項を書き込んでゆく。全ての入力を終えてボタンを押すと、毒々しい文字で「ヨイカ?」と聞いてきた。僕はためらわずにYESをクリックした。
「お前の望みは聞き入れられた。明日を楽しみに待っていろ。」僕の意識はそこでプッツリと途絶えていた。
朝、学校の教室のドアを開けた。「おはよう。今日も可愛いな。」奴が声を掛けてくる。奴は昨日、僕に女装させ、僕の尻に肉棒を突っ込んだイジメの中心人物だった。しかし、今日からは、どんなイジメからも奴が必ず守ってくれる事になっている。そもそも、僕に降り掛かってくるイジメの矛先が全て奴に向くようになっているのだ。
それが僕の復讐だった。その代償に、女にされたうえ奴の恋人という役割を果たさなければならない。が、それはささいな事だ。なにより、女装させられた事も僕が女であれば、そもそもイジメにはならない。奴の肉棒を受け入れるのだって、恋人なら当然の事だ。
あたしは彼を愛している。
「復讐」って何のこと?あたしは充分に幸せなのだから♪
う~ん、元男を彼女にしていると言う点で、すでに復讐は終わっているか・・・見事な復讐ですね。
投稿: よしおか | 2007年10月25日 (木) 19時34分