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2007年4月18日 (水)

呪い

チュパチュパと音をたてて、僕は父さんの股間を嘗め上げていた。
僕に掛けられた呪いは毎日精液を採ることであった。もちろん口以外の場所から体内に入れても良いのだが、お尻を使うのはどうしても気が進まなかった。最初は手で抜いていたが、どうせ飲まなければならないのだからとフェラチオをすることになってしまった。
父さんに掛けられた呪いは男の服を着れないことだった。ズボンを履いていると、何かの弾みでばらばらに壊れてしまうのだ。もちろん下着も同じ運命を辿る。したがって父さんは女装するしかなかった。
男が女装した場合に問題となるのが息子の扱いである。息子といっても僕の事ではない。興奮すると収まりがつかないペニスのことだ。ズボンなら少しはごまかせても、スカートでははっきりと解ってしまう。だから僕の呪いが知られると、毎朝こうして僕が精液を搾りだすことになった。これをすれば、その日一日は勃起せずに済むらしい。
最後の一滴まで嘗めとって、萎え始めたペニスをショーツの中に戻した。父さんはスカートを下ろして股間の膨らみ具合を確認した。「うむ。問題ないな。」そう言って椅子に座ると鏡に向かって化粧を始めた。用済みになった僕は部屋を出ると台所に向かった。朝飯の支度を始めるのだ。
母さんは呪いのせいで玄関に人形として飾られている。僕は精液さえ採っていれば餓死することはないので、もっぱら父さんのための食事となる。ご飯は夕べのうちにタイマをセットしていたので、鮭の切り身を焼きながらみそ汁を作る。卵が焼き上がり本日の朝食が出来あがった。父さんは煙草を吸いながら新聞を読んでいた。「父さん、脚。」と僕が注意する。椅子の上で半跏している姿は父さんらしくはあるが、スカートをたくし上げてまでやって欲しくはない。化粧を済ませた父さんは充分女性に見えるからなおさらである。「ご飯出来たよ。」と言うと、新聞を畳み箸を手に取る。そして一気に食べ終わると新聞を手にさっさと会社に出ていってしまう。
僕の心配事を相談する暇もない。

僕の心配事…もちろん僕自身の身体についての事だ。ほとんど食事を採っていないので痩せてゆくのは道理だとは思えるのだが、痩せ方がどうも不自然なのだ。全体的に細くなっているようだが、胸の辺りはかえって肉が付いてきているようにも思える。手足は細くなると同時に色白になっている。何だか背も縮んでいるようだった。
最も適切な表現で言えば、僕は女の子になりつつあるのではないだろうか?
呪いに掛かった後、しばらくは自分の精液でしのいでいたが即にも底をついてしまった。父さんのペニスをフェラチオし始める頃には勃起もしなくなってきた。やがてペニスの裏側に裂け目が出来て、最近では朝の行為が始まるとそこがぬるぬると潤みだし、愛液のようなものが僕の大腿の内側を伝い落ちてくるようになっていた。
そして昨日。そこから血が出ていたのだ。それが何かは知識としては知っている。生理だ。女性が子供を産むための仕組みとして、毎月定期的に訪れるものだ。逆に言えば僕も子供が産める身体になってしまったということだ。母さんのチェストを漁るとナプキンと生理用のショーツが見付かった。さすがに父さんみたいに女装しようとは思わないが、これだけは必要に迫られたのだと自分を納得させた。
制服のズボンを履き、詰め襟を着る。だいぶぶかぶかになってきたが、何とか着ていられる。既に学校では呪いの為に制服が着られなくなった生徒が大勢いたため、制服を着て来なくてもよくなっていた。

「おはよう♪」と声を掛けられた。クラスメイトの弘道だった。彼は父さんと同じ女装の呪いが掛けられていた。彼は順応が早く、真っ先に女子の制服を着て登校してきた。中身は男のままである筈なのだが、すっかり女子の中に溶け込んでしまっている。
女の子といえば幼なじみの夏美に掛かっている呪いについては詳細を聞いたことがなかった。昼休みには弁当も広げずにどこかに姿を消していることが多い。何回かは午後の授業にも遅刻する事があった。それが、いつも一人ではなく毎回違った女の子と一緒というのも彼女の呪いに関係するのだろうか?

夏美が今日は一緒に帰ろうと言ってきた。「上がって良い?」いつもなら玄関前で別れるのだがどういう風の吹き回しだろう?断る理由もないので一緒に上がった。
「小父さん元気?」「まぁ何と言うか普通に仕事しているようだよ。今日は接待もあるとか言っていたよ。」「あの格好で接待までやるなんてさすがね。」父さんの呪いについては皆の知る所である。外見のほとんど変わらない僕のような場合は身近な一部の人にしか知られていない。夏美はその一部の人の一人だった。「あんたの呪いはその後どう?」僕の身体の変化を気付かれたかと、どきりとする。「その後って?」「何か身体に変化とかなかった?あたしなんか変な物が生えてきて隠すのに一苦労なのよ。」
変な物って何だろうと思いつつも、なんとか話題を反らせたかった。「そういえば、おまえの呪いって何なんだ?」「あぁ、あたしの?あんたと同じようなモノよ。もっとも、必要なのは男の精液じゃないけどね。」と、いきなり僕の身体を抱き締めた。「うん。良い薫りがするようになったわね。すぐにわかったわよ。あなたが女の子になったって。」夏美は片腕で僕を拘束しながらズボンのベルトを外し、下着の中に手を差し込んだ。「や、やめろよ。」と言っても聞いてくれるとは思えなかった。「ちゃんとナプキンを付けているのね。」と更に奥へと指先を送り込む。
「あ、ああん。」喘ぎ声が喉を衝いた。「もう感じているの?」と夏美。僕の股間から引き抜いた指を目の前にかざす。そして僕の体液の付いた指を口に含んだ。「うん。美味い♪」と満足そうに顔をほころばせる。「ねぇ、もっと頂戴。」と僕を床の上に押し倒し、ズボンと下着を剥ぎ取ってしまった。「あんたと同じように女の子のお汁があたしの御馳走になったの。」そう言って夏美は僕の股間に顔を埋めた。僕は夏美に弄ばれるたび、簡単にイッてしまう。女の子の快感は男のものとは次元が違うのだ。そして溢れ出る愛液を夏美が嘗めとってゆく。
あまりの快感に意識が朦朧とし始めたころ、「そうそう、あんたにも御馳走をあげなくちゃね。」と夏美はスカートを外し、僕の上に伸し掛かるように身体を合わせた。僕の股の間に夏美の下半身が密着する。「最初は少し痛いけど、すぐに気持ち良くなるわよ♪」と、僕の股間に侵入してきた。僕と同じように夏美の身体も変化していたのだ。これまで以上の快感が夏美のペニスからもたらされる。「す、凄い。」夏美も快感に捕われていた。「ぁあ、イく…」と夏美がこぼした直後、僕の中に夏美の精液が大量に吐き出されていた。

「大丈夫?」夏美が僕の顔を覗き込んでいた。「…気を失っていたの?」と聞くと夏美の顔が縦に動いた。起きようとして違和感に気付いた。夏美を見ると既に彼女も気付いているようだった。僕が視線を降ろすと、胸元が大きく膨らんでいた。シャツのボタンが外されていたのでランニングの開いた首廻りからそね正体の一部を確認できた。
「一気に女性化が進んじゃったみたいね。声も女の子みたいよ。」
夏美に言われて声を出してみる。強いて低い声を出さないと、僕の声には聞こえないようだ。「問題は明日よね。その体じゃあんたの服は着れないわよね。かと言って小父さんや小母さんのは学校に着ていけないわよね。」とクローゼットの中を物色していった。「これを貸すから明日はこれにしなさい。」と夏美の制服が渡された。「朝、迎えに来るね。」と言って夏美は母さんの服を着て帰っていった。僕がこれを着るのか?僕は渡された服を広げてみた。ご丁寧にブラジャーまで用意されていた。ブラジャーはまだほんのりと温かだった。

ある朝、無性にお腹が空いていた。いつものように父さんの精液を飲んでも満たされなかった。そこに良い匂いが漂ってきて、更に空腹感を冗長させた。匂いの元は台所だった。そこでは誰かがカチャカチャと調理の音をたてていた。その人が振り向いた。「おはよう。早く顔を洗っていらっしゃいな。」「か、母さん?」台所に立っていたのは母さんだった。
「何故か知らないけど、呪いが突然解けたようなの。お父さんも普通の服で行ける筈よ。」としっかりと女装を決めてきた父さんにも声を掛けた。「男の服は着て行きたいが、この家にはもう一着も残っていないんだ。今日はこれで行くよ。」
呪いは解けたものの、後遺症はかなりあるようだった。人外のモノになった人は元の姿に戻っていた。一部に食事の嗜好が変わった人もいるようだが、特に問題は起きていない。父さんのように行動に制約が掛けられていた場合は、その制約は解除されていた。ただ、制約を受けたままでも生活に支障を来さない場合はそのままでいる人もいた。父さんなどは女装での接待があまりにも好評だったので、回りの人に男装するのを許してもらえなかった。
僕はといえば、ちゃんと食事ができるようにはなった。が、肉体の変化は元に戻る気配はなかった。結局、女子の制服を着て学校に行くことになった。そして昼休みには夏美に呼び出される。「今はもう、あんただけだから。」と僕のショーツを下ろしてゆく。股間の蜜を美味しそうに嘗め上げ、僕を床に押し倒す。夏美もショーツを下ろして僕に伸し掛かってくる。「あなたにも御馳走よ。」と僕の中に精液を注ぎ込む。
快感のまどろみの中で僕は聞いた。「ねえ、妊娠することってないのかなぁ?」「大丈夫よ。その時にはお口にしてあげるから。」答えになっていないような気もしたが、僕は納得してしまっていた。

これも「呪い」の後遺症?

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コメント

う~ん、不条理な呪いですね。
彼を女の子にするためだけの呪いだったりしたら、狡猾ですね。
周りにも不条理な呪いをかけて目的を果たすなんて・・・まるで神様みたいだ。^^

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