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2007年3月24日 (土)

努力

無駄な努力だね。いくら頑張ってもモノには限度ってもんがあるでしょう?

僕が振り向くとテレビの向こうでしたり顔の評論家が言いたい放題の事を喋っていた。「イ~だ。」とテレビに向かって言ってやった。そして再び鏡に向き直ると、僕はお化粧の続きを再開した。

僕の本来の性別は「男」である。しかし、先輩と付き合いだしてからはその定義があやふやになってきた。先輩が喜ぶから女の子の服を着る。服を奇麗に見せるため、パット入りのブラをする。タイトなスカートの時は股間の膨らみが目立たなくなるように細工する。そして、服に合うように髪形を整え、お化粧を施す。そのために、髭は奇麗に剃り落とし、髪形を自由にできるように肩まで伸ばした。
先輩と出掛ける時以外は男の服を着ていたが、下着は既に女物しか持っていなかった。習慣からか、男の服を着る時でもついついブラをしてしまうことがあった。最近はどんな格好をしていても女の子に見られてしまう。お化粧をしていなくても肌はすべすべだし、無意識の仕草も女の子になっている。もう男の服はなくても良いのではと思い始めていた。
といって、僕が「女」かと言うとそうではない。だから僕が「女」になるためにはそれなりの努力が必要なのだ。それでも完全な「女」になることはできないのだ。判っているからこそテレビに向かって悪態をつく。
先輩の事を思うと、やはり本物の女の子になりたい。貼り付けて境目が気になるバストより、血の通った自前のモノが良い。時間を費やしてタックした股間よりも、自然な割れ目の方が美しい。面倒で痛みもあると聞いているが、ちゃんと生理のある膣が欲しい。
ホルモンと手術で見た目は本物の女と同じにすることはできるが「女」の本質である、子供を産むことまではできない相談なのだ。僕は先輩を愛している。だから、先輩の子供を僕が産んであげたいのだ。

僕は入念にお化粧の出来を確認する。今夜は久し振りに先輩と外でのデートだ。先輩は仕事があるので、僕が会社の近くまで行って待ち合わせるのだ。もう一度持ち物を確認する。ハンドバックの中は普通の女の人のバックの中とたいして違いはない。もしもの為に替えのショーツとナプキンも入れてある。
そして、指には先日先輩から貰った指輪を嵌る。まだ新人に毛の生えた程度のサラリーマンの給料はたかが知れている。それでも婚約指輪だからと奮発して、本物のダイヤが入ったものだった。愛されていると思うと自然と顔がにやついてしまう。
もう一度、鏡に全身を映して出来栄えを確認した。

電車に乗るのは久し振りだった。下校時間だったのか、制服姿の女子高生達がいた。彼女達に高校時代の僕を重ねて見た。卒業間近には女の子達とこんな風にお喋りしていたが、その時でも僕は詰め襟を着ていた。先輩から女子の制服をもらっていたが、結局学校に着て行くことはなかった。今でも、時々制服を着る事がある。日頃の努力のせいか、ウエストにかなり余裕ができていた。胸も苦しくなっていたが、これは造り物の故である。薬でも使わない限り、これはどうにもならないだろう。
僕が制服を着た時は女子高生と悪徳教師のシチュエーションが多い。
「先生。あたし変なんです。」と親にも言えない事を先生に告白する。「どこが変なんだね?」「あ、あそこが…」「あそこじゃ判らないよ。もっと具体的に言ってくれないと。」「そのォ、お股が…お股に変なモノが…」「股間が気になるんだね?じゃあ、下着を取ってソファに座りなさい。」あたしは言われた通りにした。先生はあたしの膝を押し開き、スカートの中を覗き込んだ。
「ふふ~ん。これのことだね?」先生がソレに触れると、あたしの意思とは関係なく、ソレはプルリと震えていた。「これはペニスだね。何も変な物じゃないよ。先生だって持っている。」そう言って、先生は自分のペニスを見せてくれた。同じ物だと言われても、なかなかそうは思えない。先生のは黒光りして、かなり大きい。あたしのは色白で皮も被ったままだ。
「どうだい?こうすると気持ちが良いだろう。」と、先生の手があたしのペニスを弄びだした。愛らしいペニスはむくむくと大きくなると、先端に赤黒い亀頭を覗かせた。先生はあたしのスカートを被るように、あたしのお股に頭を入れた。あたしのペニスが湿り気を帯びた温かなものに包まれた。
ピチャピチャと先生の唾液にあたしのお股が濡れてゆく。いえ、それだけではない。あたしの女の子からも猥しい雫が零れ、先生の唾液に混ざっている。先生は上手に舌を使ってあたしのペニスに快感を与え続ける。「だ、駄目!先生、何か出ちゃうよゥ。っあ、ああん♪」先生の責めは更に激しさを増し、熱い塊があたしのペニスから先生の口の中に放たれた。
「若いだけあって、凄く濃いね。」先生は喉を鳴らして飲み込んだ後にそう言った。「じゃあ、今度は君の番だね。」そう言ってソファの上に伸し掛かってきた。「さぁ。」と先生のペニスの先端があたしに向けられる。してもらったからと言って、同じ事ができるとは限らない。あたしが横を向いて拒絶すると、頭をつかんで無理矢理前を向かせた。それでも口を堅く閉じて拒むと、
「じゃあ、下の口でしてもらおう!」と身体を反転させられた。両脚が抱えられ、動きを止められると、先生の腰が脚の間に割り込んできた。あたしの女の子を先生のペニスが突付いている。入口にその先端を感じた途端、一気にあたしの中に入ってきた。痛みと快感と変な感じが入り混じって、お腹の中を駆け巡ってゆく。「い、良いぞ~!」先生が雄叫びをあげてあたしの中に熱い塊を吐き出していた。

気が付くと、僕はショーツを少しだけ濡らしていた。もちろん僕は本物の女ではないから膣は持っていないし、そこから零る汁でショーツを濡らすことはない。原因はタックした僕のペニスが漏らした先走りの雫だった。僕の女性化が進むにつれて射精時の精液の量が減ってゆくのに対して先走りの量はどんどん増えているみたいだった。射精がなくても絶頂に達することはできたし、性的に興奮しても気分が女の子の時は勃起することもなくなっていた。
タックしたまま僕の汁で濡れた股間を先輩は優しく慰めてくれるのだ。もちろん、先輩の指やペニスを受け入れる器官は存在しないが、割れ目に挟んで力を込めれば、先輩を射精に導くこともできる。「本物の女の子とシたみたいだ。」と先輩は褒めてくれた。けど、先輩は僕以外に女の子と経験した事があるの?

先輩に指定された喫茶店で待っていると、約束の時間を少し過ぎた頃にチリンとドアベルを鳴らして先輩が入ってきた。しかし、入ってきたのは先輩一人ではなかった。先輩に続いて紺色のスーツを颯爽と纏った女の人が入ってきた。先輩は彼女を案内するように、こちらに向かってきた。誰なの、この女は?そんなジェラシーのこもった目で彼女を見ていたのだと思う。先輩に紹介され頭を下げると「フフ、愛らしいお嬢さんね。」と歯牙にも掛けずにあしらわれた。確かに、美人で頭も良さそうだし、第一本物の女の人だ。僕の方が若くて、可愛くたって敵わない事は判っている。だから彼女が出ていった途端、ほっとすると同時に何故か涙が零ていた。「御免な。彼女は俺の上司なんだけど、あんな話し方しか出来ないんだ。今日、君が来ているのが知られたら、どうしても会いたいって詰め寄られたんだ。」「そ、そうなの?」先輩の上司なら仕事の事もあるし、僕にはそれ以上の事はできないと判っていた。潤んだ目で先輩を見ていると先輩も落ち着かないようだ。
「そ、そうだ。お詫びにパフェを奢ってあげよう。どれが良い?」とデザートメニューを開いてくれた。写真に写っているのはどれも美味そうだ。迷った末にストロベリーパフェを頼んだ。
生クリームの中に苺が散りばめられていた。甘いクリームを堪能した後で少し酸味のある苺を食べると美味しさが増す。苺の抜けた隙間にスプーンを入れアイスを掘り出す。バニラとストロベリーのアイスが埋められていた。顔を上げると先輩が微笑しながら僕を見ていた。僕はフォークに苺を刺して先輩にあげた。「はい♪」と差し出すとパクリと一口で食べてしまった。「美味いね?」と先輩が言う。今度はアイスを掬ってあげた。

まだ陽は高かったので近くを散歩することにした。日当たりの良さそうな公園があった。たくさんあるベンチの一つに腰掛けてみた。どのベンチも日中はほど好い木陰に隠れるように配置されているのが判った。「こんな所でお昼ができたら気持ち良いよね。そうだ、今度お弁当を作ってあげようか?」僕はお弁当箱に詰めるおかずを考えるより先に、でんぶと海苔やそぼろでご飯の上に描く図案を考えていた。「スキヨ」とか「LOVE」とかの文字も良いけど、やはりピンクのハートは外せないよね。
「それって、愛妻弁当?作ってくれるのは良いけど、恥ずかしいからハートなんかをご飯に書かないでくれよな。」と、僕のプランは脆くも崩れ去ってしまった。

ビルの谷間に夕日が落ちていった。空も街も朱く染まってゆく。「奇麗♪」僕は思わずそう呟いていた。「良いだろう?一度、君にこの景色を見せたかったんだ。」僕は先輩を見た。先輩の顔も街と同じに朱く染まっていた。再び夕日を見た。「本当に奇麗ね。」そう言って僕は先輩の腕を取り、身体に密着させた。

街が闇に包まれることはなかった。煌々と灯される人工の明かりに浮かび上がる。僕達は電飾のきらめくホテル街を歩いていた。「これ可愛い♪」「ヘンなの」「地味~」と店頭に飾られたキャラクターを素直に評価してゆく。
そうなのだ。今は自分を素直に出せば良いのだ。男だとか、女だとかそういった概念は必要ない。僕が愛する先輩がそこにいて、先輩もまた僕を愛してくれている。
部屋に入ると先輩の濃厚なキスと供に服を脱がされていった。下着姿にされると、今度は僕が先輩の服を脱がしてゆく。ズボンを下ろすとパンツの向こうにくっきりとペニスの形が浮かび上がっていた。僕は跪づくと先輩のモノを引き出し、その先端を口に含んだ。口の中でムクムクと大きく、固くなってゆく。一生懸命口と舌で刺激を与え続けてゆくと、ビクリと一瞬先輩の身体が震える。そして、僕の口の中に精液が注ぎ込まれた。ゴクリと喉を鳴らして飲み込むと、先輩は優しく抱き締めてくれた。
シャワーを浴びてベットの上で先輩を待っていた。今の僕は下着も着けていない。真っ平らな胸がさらけ出される。僕はバスタオルで胸を被っていた。「おまたせ。」と、先輩がバスルームから出てきた。バスタオルは腰に巻いている。がっしりとした胸はやはり男の人のものだ。
「いいね?」とバスタオルが外され、僕の胸に先輩が吸い付いてきた。「ああん。」何もない胸なのに、僕は感じていた。先輩の唇が胸の中心から這い下りていった。
お臍の穴が舌先で突付かれた。

更に唇は下へと向かった。奇麗に剃りあげた恥丘を越えてゆく。先輩の頭が僕の股間に没していった。
タックした僕の股間は女の子のように谷間ができている。クリトリスの替わりにペニスの先端が頭を覗かせている。先輩の舌に攻められると、僕は媚声をあげて身悶える。「あっ、ああ~ん♪」僕の声に合わせて更に股間を弄ばれる。「ああん、もう焦らさないで。早く入れて頂戴♪」僕は喘ぎながら懇願する。先輩が股間から顔を上げた。
「良い娘だ。じゃあいくよ。」そう言って僕の身体を半分に畳むようにしてお尻を開かせた。そして僕の中に先輩が入ってきた。女の子のような膣はないけれど、僕は先輩と一つになった。僕の中で先輩のペニスが動いている。息が荒くなり、高まりを迎えた。「っあ、ああ~ん。」僕が喘ぐと同時に先輩のペニスから精液が送り込まれてきた。
先輩は一旦離れると、僕の脇に身体を横たえた。僕は差し出された腕に頭を乗せ、うっとりとしていた。「愛してるよ。」と耳元で囁かれる。「あたしも…」と囁き返す。僕は幸せの揺り篭の中にいた。僕はどんな事があっても先輩に付いてゆくことを確信した。
どんなに頑張っても本物の女性にはなれないが、先輩の奥さんとして認められることはできるだろう。それで十分ではないだろうか。だって、僕は女の子になりたいのではなく、ずっと先輩と一緒にいたい。できれば先輩のお嫁さんになりたいのだから。
僕はまどろみの中で教会の鐘の音を聞いていた。

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コメント

見果てぬ夢・・・でも、かなわない夢じゃない。
切なくて、哀しいけど、希望を持って前へ進めるお話ですね。
その先に待っているのは、望む物ではないかもしれないけど、それでも前向きへと進んでいける。

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