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2007年2月24日 (土)

宿

ベットに入りサイドテーブルに置いてある瓶から一錠の薬を取り出す。「良い夢が見れますように。」そう言って飲み下すと、一気に深い眠りへと引き込まれていった。

僕は砂浜に寝転んでいた。
ジリジリと太陽が照りつけてくる。もう水着の跡は付いているだろうか?僕は肩紐をずらしてみた。
そう、今僕が着ているのは女子のスクール水着だ。別にセパレートのものでも良かったのだが、今の僕は女の水着を着る必要があった。

上半身を起こして背中の砂を払い俯せになる。

こんな事をしているのは「彼」のせいだ。「彼」とは僕の部活の顧問をしている美弥子先生だ。部活とはいっても僕以外は皆幽霊部員で、部長の肩書をもった僕でさえ本来の化学実験もそっちのけで準備室のソファで美弥子先生とイケナイ事に明け暮れていた。
それならば先生は「彼女」であって「彼」ではないと思うだろう。しかし、部活の間の僕は女子の制服を着せられ男女が逆転するのだ。そして夏休みの直前、先生が合宿にいくぞと言い出したのだ。ノースリーブの女の子の肩には水着の跡がなくてはならない!の一言で、僕は今身体を焼いているのだ。
もちろん、水着もノースリーブのワンピースも先生が揃えてくれたものだ。程良く焼けたのを確認して、水着の上にTシャツを着てズボンを履くと部室に向かった。先生は焼け具合を確認すると「シャワーを浴びてきな。」と宿直室の鍵をくれた。

「ふ~む。やはりな。」とワンピースに着替えた僕を見て唸っていた。「制服だと目立たないが胸元の広い服だと胸のないのが目立つな。がんばって大きくできないか?」「無理ですよ。男でなくてもがんばってどうにかなるものではないでしょう?」「そうだな。そのためにこういう物があるのだな。」と、目の前に乳房の造り物が差し出された。「これを僕が付けるんですか?」「それ以外に何か考えられるか?」そんなやりとりの後で僕の胸には魅惑的な谷間が生まれた。
「じゃあ行こうか?」「先生?!」白衣を脱いだ先生はいつにも増して女っぽい格好をしていた。「あたしが運転するんだから、免許の写真と違っていると何かと面倒でしょう。」と言うのはたてまえで、レディースプランで宿泊費を浮かせたかったらしい。「アロマテラピーも付いているから一緒にしようね♪」と浮かれている美弥子先生に、専門家が触れば僕が男だと即にばれるとはなかなか言い出せなかった。

「さあ、着いた。早速お風呂に行こう♪」部屋に荷物を置くなり、先生はタオルを手に僕の腕を引っ張った。「って、僕は内風呂じゃないんですか?」「なに言ってるの?一緒にお風呂に入りに来たんじゃない。ぐだぐだ言ってないで女湯に行こっ♪」
「先生は僕が男だっていう事、忘れてないですか?」「合宿中は先生じゃなく美弥子さんって呼ばなくちゃ。お姉さまでも良いわよ。」「だから僕は…」「もう薬は効いている筈よ。だれもあなたを男の子だとは思わないわ。」「薬って?」「その胸をくっ付けた接着剤に含まれているのよ。何だったらここで裸になってみると良いわ。」

結局、僕は美弥子さんとお風呂に入り、アロマテラピーを体験した。

「さぁ、オイルを塗ってあげるから。」と水着を脱いで横になると、美弥子さんの手が僕の胸にオイルを塗ってゆく。造り物の筈なのに彼女の指の動きまで感じる。
「ああん♪」突然乳首を撫でられ、そのくすぐったさに僕は身を捻った。

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コメント

「眠」シリーズ面白いですね。(て、勝手に冠つけちゃいましたが)
これからもどんな夢を見られるのか、楽しみです。

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