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2007年1月31日 (水)

適性検査

その日は適性検査の結果が通知される日だった。
担任から配られた通知を開いてはほとんどの級友が喜んでいた。そうでない場合でも落ち込むことはない。適性検査とはいっても自分の希望通りになるようになっているのだ。
就職率の低下が深刻な域に達していた。若者の勤労意欲が低下していたのだ。その打開策として学生のうちに勤労に対する動機付けを行うべく導入されたのが適性検査だった。その基準には容姿は含まれない。現在の外科技術は、極端に言えばどんな容姿の男であろうと二枚目俳優にでも美少女アイドルにでも仕立てることができる。但し、邪な動機からそのような職業を選んでも適性検査で弾かれるようになっている。
早い段階で整形を含む適性処置を施し自己暗示を掛け続けることで、勤労意欲が高められると言うことらしい。だから、皆は喜々として適性処置を受けに行く。配られた紙には適性化のメニューまで付いていた。

しかし、僕に渡された結果は予想外のものだった。単に希望が適えられないどころか、適性処置として性別の変更が記載されていたのだ。
僕が女になる?何かの間違いではないか?両親は何度も抗議に役所を訪れた。が、決定を覆すことはできなかった。僕は適性処置の為に病院に通わなければならなかった。
適性処置は外科的なものだけではなかった。自らも回りからも、僕が女の子となることを意識付けさせられる。女の子の名前を付けられ、女の子の服を着させられ、女の子として行動させられる。
適性処置が始まってからは、男女別の授業は女の子の方に入れられた。男子トイレからは締め出され、おしっこをするにも個室に押し込められた。他の女の子達と一緒に行動することが求められ、話しを合わせるために女性向けのドラマを見たり、少年アイドルの情報を仕入れておかなければならなくなった。そうしているうちに、次第に僕が女の子でいることに違和感がなくなってきた。
逆に、自分自身を女の子として意識し始めていた。胸元や大腿に男子の視線を感じる。ついこの間まで、一緒に並んで小便していた男友達に声を掛けられ、ビクついている自分がいた。僕は男子を怖がるようになっていた。
それは、僕の肉体が彼らの欲望の対象となるものになっていたからに他ならない。胸も立派に膨らんでいるばかりか、僕の股間には女性の証が造りあげられていた。それは十分に機能を果たすものであり、既に生理もあった。
つまり、僕は妊娠し、子供を産む事が可能なのだ。それは、適性検査の結果からも必要な機能であった。僕が子供を産み育てることが適性であると言われたのだ。子供を産む場合の適性化メニューは特に充実していた。妊娠から出産、子育てのサポートはもとより、適齢期になると優秀な配偶者の斡旋、出会いからプロポーズまでのコーディネートと、女の子の間では垂涎のメニューが用意されていた。その甲斐もあって就職率の向上はもとより、出生率もアップしていた。
しかし、僕にとってはいま一つピンと来なかった。僕が男と結婚する。子供を産むためにはまず男とセックスする。僕には想像できないもろもろが頭の中を渦巻いていた。

気が付くと僕はショーツの上から秘所をさすっていた。クロッチに谷間が刻まれている。更に指を動かしていると汁が滲み出して来る。堪えられずにショーツの中に指が入っていった。指は秘所の中に入ってゆく。
いずれは指の替わりにペニスがそこに入るのだ。僕は指をペニスに見立てた。そのペニスに所有者は存在しないので、ペニスにだけ意識を集中できた。
ペニスが僕の胎中で動いている。「あ、あぁん♪」僕はオンナの快感に呑み込まれていった。

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コメント

なんだか出来そうな適性検査ですね。
でも、この検査を受けたら、私はどんな職業につくのだろう?
(意外といいアイデアかも?^^)

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