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2007年1月27日 (土)

ベットに入りサイドテーブルに置いてある瓶から一錠の薬を取り出す。「良い夢が見れますように。」そう言って飲み下すと、一気に深い眠りへと引き込まれていった。

温泉に浸かろうと暖簾を潛った。
係の人から渡された入浴セットの袋を手に脱衣場に向かった。篭に浴衣や下着を放り込み、袋の中からタオルを取り出した。袋の中にはタオルやバスタオルの他にも歯磨きやシャワーキャップなども入っていた。更にその奥には何故か女性用の下着まで入っていた。

白濁した湯は身も心も溶かされるようだった。

いつの間にかうとうとと寝入ってしまっていたようだ。湯から上がると身体がふやけてしまったようだ。水風呂があったのを思い出し、頭から冷たい水を浴びせて身体を引き締める事にした。水風呂の水は思った以上に僕の身体を引き締めた。余分な脂肪が搾り出されたのか、かなりスリムになっていた。温泉の効能で肌には艶が出て瑞瑞しくなっていた。更にお湯の白さが染み込んだように、浅黒かった肌が見違えるように白くなっていた。
洗い場に行き、鏡に顔を写してみた。身体と同じように顔も引き締まり、シミやソバカスも消えていた。小顔になったせいか、目がパッチリと大きく感じられた。眉毛は薄くなったが、唇は朱みを増していた。これが自分の顔でなければ女の子の顔に見えるかもしれない。

だが、身体の全てが引き締められた訳ではなかった。よく見ると胸のあたりの皮膚はだぶついていた。ここも締まってくれないかと触っていると、身体のあちこちに僅かづつ余っている血肉が吸い寄せられてきた。
見る間に胸は膨らんでいき、女の人のおっぱいみたいになっていた。厭な予感がした。洗い場の鏡は曇っていたので脱衣場に戻った。鏡を見ると首筋が更に細くなり、喉仏が消えていた。胸の膨らみと引き替えにウエストははっきりとくびれ、股間の肉が吸い取られた跡が筋になっていた。
これでは僕はどこから見ても女だった。説明を求めようにも、ここには係の人はいない。下着を付け、浴衣を着て係の人のいる所まできた。
「あら、奇麗になられたわね。」係の人は至って冷静だった。「浴衣の気付をお手伝いしましょうね。」と隣室に連れ込まれる。浴衣を女の着方に直し、化粧までされてしまった。
「ぼ、僕は女じゃない。元に戻してくれ!」僕は女のような声で抗議したが、「あなたは可愛い女の子ですよ。ショーツもブラも調度良く、お似合いですよ。」僕は無意識のうちに入浴セット袋に入っていた下着を着てしまっていた。「大丈夫よ、あと2、3回お湯に浸かれば、男だった記憶もお湯に溶けてしまいますよ♪」係の人に背中を押され、僕は女湯の暖簾を潛っていた。

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