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2007年1月27日 (土)

ベットに入りサイドテーブルに置いてある瓶から一錠の薬を取り出す。「良い夢が見れますように。」そう言って飲み下すと、一気に深い眠りへと引き込まれていった。

僕は飛んでいた。鳥のように翼を広げて風に乗って舞い上がる。眼下には街がジオラマのように広がっている。僕の家が見えた。学校もある。そのまわりのクラスメイトの家をひとつひとつ見付けていった。

どくり!

心臓が高鳴る。その家は僕が想いを抱いているミドリちゃんの家だ。二階の南側の窓が彼女の部屋だった。僕は窓の外にある手摺りにつかまっていた。

レースのカーテン越しに彼女の部屋の中を覗き見ることができた。奇麗に整頓された勉強机、パステルカラーの整理たんす、壁に掛けられたセーラー服、床に並べられたヌイグルミ達。そして、ベットの中にミドリちゃんが眠っていた。

気が付くと僕は窓を擦り抜け彼女の部屋の中に立っていた。
レースのカーテンが朝日にきらめいている。僕は一歩、また一歩と彼女に近付いていった。真上から彼女の顔を見詰めていた。

と、突然、目覚まし時計のベルが鳴り響いた。僕はバランスを崩しベットに倒れ込む。慌てて手を延ばしベルを止めた。

静寂が訪れた。
目を開くと天井が見えた。何かがおかしいと脳の片すみから警告が発せられていた。

トントンと階段を上がる足音がした。「ミドリー、起きなさーい。」
母親の呼び掛けに、僕は「はーい♪」と返事をしていた。

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コメント

これって誰が見た夢?
夢か現か・・・^^

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