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2007年1月27日 (土)

ベットに入りサイドテーブルに置いてある瓶から一錠の薬を取り出す。「良い夢が見れますように。」そう言って飲み下すと、一気に深い眠りへと引き込まれていった。

真夏の太陽が照り付けていた。更衣室の出口で僕は恵が出てくるのを待っていた。新しい水着を買ったと言っていたのでそれを着てくるとは思うのだが、どんなデザインかは教えて貰えなかった。今日は奮発してホテルのプールにしたから、彼女の水着姿が悪友達の目に触れることはない。僕だけが独り占めできるのだ。「ヒロシ♪」と声が掛かった。
「ワーオ!」僕は思わず叫んでいた。「やだ~、じろじろ見ないでよ。」と言われたが、僕の目は自然と網状のもので被われた胸の谷間に注がれてしまう。恵の水着はセパレートで胸の谷間と腰の両脇が網状になっていて十二分に男を刺激してくれた。
僕は股間の変化を隠すため、即座にプールに飛び込んでいた。
恵はしばらくの間パラソルの下で僕を見ていたが、一向に出てこない僕に呆れて彼女の方からプールに入ってきた。

泳ぎ疲れてパラソルの下に来ると、どっと睡魔が襲ってきた。僕は恵のとなりのデッキチェアに横たわると、あっと言う間に意識を失っていた。

「ねぇ、彼女ひとり?」若い男の声がした。隣に僕がいるのに、なんとずうずうしい奴だ?と目を開けると、目の前に若い男達の顔があった。「ねぇ、ボクラと遊ばない?」と奴らが声を掛けたのは僕に向かってだった。
僕が理解できずにうろたえていると、「ちょっと退いてくれないかなぁ」と別の男の声がした。その途端、男達は蜘蛛の子を散らすように掻き消えてしまった。声を掛けたのは「僕」だった。手に紙コップを二つ持っていた。
「ジュースだよ。これを飲んで落ち着くといい。」彼の差し出したコップを受け取った手はどう見ても僕の手ではない。指の爪にはマニキュアも付いていた。
「あたし達、入れ替わっちゃったみたい。」「僕」にそう言われ自分の身体を確かめると、確かに女のバストがあり恵の着ていた水着に包まれていた。事態を把握して「僕」に向き直った。彼は僕自身に他ならなかった。
ふと、彼の股間が膨らんでいるのに気付いた。彼の視線を辿ると僕の胸に行き当たった。網目の間から、彼の視線が突き刺さるようだった。
「やだ~、じろじろ見ないでよ♪」
僕は思わずそう言っていた。

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コメント

これって意外と彼女の策略?
だとしても、いいか。可愛ければ

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